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疾患について DISEASE

2020.05.29 うつ病

うつと痛み

うつと痛み

目次

うつ病の約6割の人が痛みを感じている
痛みの場所や強さはさまざま
痛みを放っておくと、うつ病の悪化にもつながる
まとめ

はじめに

うつ病は、こころの病気だと思われがちですが、実際には「精神的な症状」と「身体的な症状」の両方が出てきます。
今回はその中でも「痛み」について取り上げます。

うつ病の約6割の人が痛みを感じている

うつ病の症状として、痛みの症状があらわれるのは、うつ病にかかっている人の約6割だという調査結果があります。

こんなに多くの方が「痛み」を感じているのにも関わらず、うつ病の症状に痛みがあることは知られておらず、医師に症状を訴えなかったり、または心療内科・精神科などの専門医の受診をしなかったりしているのが現状です。

痛みの場所や強さはさまざま

うつ病での痛みの症状が現れる場所は、頭、首や肩、腰、背中、胃、関節など、人によってさまざまです。

整形外科や総合内科で、検査をしてもこれといった病気が見つかりません。しかい、「痛い」のです。実は,体が痛みを感じるのではなく、脳が体の痛みを感じています。脳の扁桃体という場所が関係していて,うつ病や不安障害なので痛みが出てくることがあります。「脳の痛みが体の痛みを変え、体の痛みが脳を変える」と説明する専門家もいらっしゃいます。ですから、通常,多くロキソニンなどの鎮痛薬が効きません。トリプタノールやSSRIのような抗うつ薬が効果があることがあります。ベンゾジアゼピン系の薬は、くれぐれも避けた方が良いです。

どんよりとした鈍い痛みを訴える方が非常に多いのですが、中には鋭い痛みの場合もあり、その強さも人によってさまざまなのです。 一日のうちで、痛みの部位や強さが変わることもあります。

痛みを放っておくと、うつ病の悪化にもつながる

痛みが鈍いと言っても、その痛みは思っているよりも深刻でつらい場合があります。例えば、仕事や家事の能率が下がるなど、痛みのために、 日常生活に影響が出てしまうことがあります。

また、痛みがつらいため、余計に気持ちが落ち込んで、うつ病の回復が遅れてしまったり、さらには、痛くて仕事に集中できない、家事をすることができないなど、日常生活に影響が出て、さらに気分が落ち込み、うつ病の病状全体が悪化するという悪循環に陥ってしまう事もあります。

 

 

うつ病のより早い回復のために、痛みに注目した治療をすることは大切なことです。気持ちの変化だけでなく、からだの痛みの症状や、痛みの症状の変化などを感じたら、かならず主治医に相談しましょう。

まとめ

うつ病の人の約6割の方が痛みを抱えています。
現れる場所は、頭、首や肩、腰、背中、胃、関節など、人によってさまざまです。
痛みは日常生活に支障が出ることもあり、その場合さらに気分が落ち込み、うつ病全体が悪化する悪循環に陥ってしまいます。
からだの痛みの症状を感じて、主治医に相談するのは治療上とても大切なことです。