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公開日: |更新日: パニック障害

パニック発作とは?

パニック発作とは?

寒暖の差が激しい季節となりました。新年度も始まり、慣れない環境の中で、動悸や息苦しさで体調を崩されている方が多くみられます。

そこで、本日は“パニック発作”について、お話させていただきます。

みなさん、日常で“パニック”という言葉を使うことはありませんか?

“パニック”という言葉は、一般的に、不安や恐怖で、頭が混乱したときに使われる心の状態を表す言葉です。

パニック発作とは、あるとき当然、激しい不安・恐怖感とともに、動悸、発汗、震え、呼吸困難、胸の圧迫感、吐き気、めまい、ふらつき、手足のしびれなどの身体症状が起こる症状のことをいいます。パニック発作は突然に起こり、10分以内にピーク達して、通常、20~30分くらいで治まります。

かの有名なチャールズ・ダーウィン(イギリスの自然科学者:1809~1882年)は、調査のための航海中に、心臓を針で刺すような痛みを感じる事に始まり、後に疲労が激しく、動悸、めまい、吐き気、嘔吐、体の震えなどパ二ック発作のような症状が頻繁にあったという話があります。

「パニック発作」と「パニック障害」はどう違うのでしょうか?

パニック発作後、「また発作が起きるのではないか」と心配するようになり、予期不安が出てきた場合、パニック障害と診断されます。つまり、パニック障害は、病名ということになります。パニック発作だけなら、パニック障害と診断されません。

 つまりパニック発作だけなら、ストレス場面、社会場面が苦手な方なら社会場面でも生じます。

しかしながら、パニック発作が生じているときに、パニック障害なのかどうかを自分で判断することを非常に難しいと思います。

パニック発作でお困りを持たれている方は、医療機関にご相談ください。

 

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。