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2021.11.03 パニック障害

心臓のドキドキが止まらない時はパニック障害かも

心臓のドキドキが止まらない時はパニック障害かも

目次

1.心臓がドキドキするのは何かの病気
2.パニック障害とは
3.検査は異常なし。それでもやっぱり心臓がドキドキする
4.パニック障害の治療

1、心臓がドキドキするのは何かの病気?

 心臓がドキドキして動悸が止まらないと、何か悪い心臓の病気ではないか?と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。

症状として動悸がする病気には様々なものがあるので、気になる場合は身体を診てくれる医療機関を受診されると良いでしょう。

 動悸を起こす病気には、心臓病、高血圧、貧血、甲状腺ホルモン疾患などがあげられます。また、不整脈でも心臓がドキドキしたりめまいなどの症状が現れることがあります。とても、こわいですね。しかし、循環器内科など医療機関を受診して身体の検査をしても原因不明で何も異常が見つからないことがあります。そのような場合はパニック障害の可能性が考えられます。でも、これらのドキドキ、めまい、息ができない、のどのつまりなどの恐ろしい症状の正体は、実は私たちの命を守ってくれる体の反応です。「戦うか逃げるか」反応と呼ばれています。危険な場所や状況から、瞬時に逃げ去るために、手足に酸素や血液を送るために心臓が脈を高くして、ドキドキしているのです。この反応が起きないと、敵や危険から身を守ることができません。太古の時代、草原でライオンと出くわした時など、すぐに逃げないと危険です。そうやって私たちの祖先は生き残ってきたのです。つまり危険感から私たちの命と身を守ってくれる反応なのです。この「逃げるか戦うか反応」は、危険から生き残るために、実にうまくできていて、これがあったから、私たちは現代まで生き残れたのです。また、どこかで詳しく述べます。

2,パニック障害とは

 パニック障害とは、体の病気がないのに、突然、動悸、発汗、震え、息苦しさ、胸の不快感、吐き気、めまい、ふらつき、手足の痺れなどのからだの症状を伴うパニック発作が繰り返しおこるものです。

 パニック障害の人は発作を体験した後、「また発作が起こるんじゃないか!」「発作で死んでしまうのではないか!」と不安になり、発作が起きそうな場面を避けたり、外出できなくなったりして、生活に支障が出てくることもあります。

また発作が起こる不安があるので、心臓のドキドキや息苦しさなどの気になる体の感覚に過敏になり、ますます不安になったりします。

最近では有名人の方がパニック障害であることを公表されることもあり、パニック障害という病名を聞いたことがあるという方も増えているようです。

パニック障害

ちなみに、「死んでしまうのではないか!」という考えが強く出てくることがありますが、パニック発作で命を落とすことはありません。さしあたり、パニック発作の対処がわからなくて困るという方は、発作が起きたら落ち着けるところに移動して、ゆっくり呼吸をしてください。発作は時間が経つと治まります。

3,検査は異常なし。それでもやっぱり心臓がどきどきする

 パニック発作自体は10%から30%くらいの人が人生で一度は体験するそうで、それほど珍しいものではありません。そして、どこか身体が悪いのではないかと医療機関を受診しても、検査では何も異常が見つからないということがあります。

それでも心臓のドキドキが止まらない、息苦しさが気になるなど、発作症状が気になる方は、心療内科、メンタルクリニックの受診を勧められることがあります。

あらたまこころのクリニックでも、人によっては、発作を起こして救急車で運ばれたりしたけど、検査で異常がなく、心療内科の受診を勧められて来院したという方によくお会いします。パニック障害ではよくある受診経緯です。

4,パニック障害の治療

 パニック障害は不安障害のひとつで、パニック障害の症状にはメカニズムがあります。パニック障害の治療ではこれを解放させていく取り組みをおこないます。まずは不安とパニック障害について正しく理解してもらい、理解した上で目標に向かい治療にとりくみます。

 シンプルな取り組みですが、自己流で治療に取り組むと、一時的に不安が和らいだり、少し楽になったりしても、パニック障害のメカニズムにはまったままになってしまうことがあります。

そうなると、かえってパニック障害の治療としては遠回りになってしまいます。治療に取り組む際はパニック障害の治療を行っている心療内科、メンタルクリニックの受診をおすすめします。

5、まとめ

 身体に異常がないのに、心臓がドキドキして止まらないという方はパニック障害の可能性があります。パニック障害の治療を行っている心療内科、メンタルクリニックの受診をおすすめします。あらたまこころのクリニックでは、パニック障害の治療についてグループ療法も実施しています。一人で取り組むよりも、同じような症状で一緒に治療に取り組んでいる仲間がいると、治療にチャレンジしてみよう、続けてみようという気持ちになりやすいようです。

グループ療法

パニック障害の治療には、ご自身の取り組みが大切になってきます。治療のモチベーションを保ちやすいというのは、ご自身が送りたい生活を取り戻すためには大切なことです。興味のある方はあらたまこころのクリニックまでお問い合わせください。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。