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疾患について DISEASE

2020.05.29 うつ病女性のうつ病

女性特有のうつ病 その①月経前不快気分障害

女性特有のうつ病 その①月経前不快気分障害

目次
PMSとPMDD
PMDDの定義
まとめ

はじめに

月経の数日前から月経がはじまるまでの間に、下腹痛、便秘、吐気、乳房の痛み、のぼせ、イライラ、うつ気分になるなど、様々な症状が出る女性は多く見られます。

月経のある女性の50%~70%が、そういった症状を持っていると言われています。

PMSとPMDD

PMS

少し辛いが日常生活を送れる程度のものを「月経前症候群」(PMS)といい、症状は、全体に軽症で、月経の始まりと同時に消えていくのが普通です。

PMDD

月経のある女性の5%の女性に見られる、さらに重症なものを「月経前不快気分障害」(PMDD)といいます。

PMDDは、PMSと同じような身体症状が現れますが、さらに日常生活さえもままならないほどの気分の悪化が現れます。

普段は全くうつ症状のない女性が、月経開始数日前から、抑うつ感や不安感などの精神症状が前面に出て、社会および家庭生活を送るうえで大きな障害となります。時には、攻撃的、暴力的になったり、重度の抑うつ感から自殺関連行動をとることさえあります。

このような症状は、月経開始から数日後には消失し、全く普通の精神状態に戻ります。

PMDDの原因は、女性ホルモンなどの異常や、脳内神経伝達物質(セロトニン)の欠乏などとする説がありますが、まだはっきりとはわかっていません。

しかし、PMDDは病気ですので、PMDDが疑われるようであれば、早めに専門医に受診することをお勧めします。

PMDDの定義

参考までに、DSM-5におけるPMDDの定義を以下に示します。

PMDD(DSM-5)


※参考文献『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院)

まとめ

月経のある女性の50-70%が、月経の数日前から月経がはじまるまでの間に何らかの症状を持つと言われています。
それらの症状は、月経開始数日以内に軽快して、なくなっていきます。
少し辛いが日常生活を送れる程度のものを「月経前症候群」(PMS)といい、さらに重症なものを「月経前不快気分障害」(PMDD)といいます。
女性の5%に生じ、日常生活さえもままならないほどの気分の悪化が現れます。
PMDDが疑われるようであれば、早めに専門医に受診することをお勧めします。