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疾患について DISEASE

2020.05.19 うつ病

その⑩ コロナ疲れ・コロナうつ 予防のために

目次
・コロナストレス、コロナうつ、コロナ疲れ、コロナ不眠。体内時計の乱れに注意!(その①)
・心の病気は体内時計や生活リズムと関係が深い(その②)
・まず行動を少しだけ変えてみよう(その③)
・やる気が出ないときは、少し工夫してみよう
やる気が出る仕組みを利用しよう(その④)
“まず5分”行動するために、小ネタを見つけよう(その⑤)
小ネタで大切なことは、数・しょぼさ・盛り込み(その⑥)
小ネタを探すコツ(その⑦)
やり始めの大変さを乗り切るコツ(その⑧)
・家族のストレスとコミュニケーション
伝え方を工夫しよう~OKワードとNGワード~(その⑨)
コミュニケーションの3つのパターン(その⑩)
相手も自分も大切にする伝え方(その⑪)
・新型コロナウイルス(COVID-19)の流行下の、こころの健康維持の11個のコツ(日本うつ病学会より引用)(その⑫)

先が見えない生活に疲れているときは、家族とのコミュニケーションを工夫しましょう!

前回、家族で一緒に過ごす時間が増えることで、お互いにイライラして、きつく当たりやすくなるということについてお伝えしました。伝えたい内容は同じでも、伝え方によって、相手の気持ちはずいぶん変わります。
NGワード(言い方がきつくなってしまったり相手の間違いを指摘するような言葉)を減らして、OKワードが増えるように、今回は、当院でもグループを実施している「アサーション」をご紹介したいと思います。

自分も相手も大切にするコミュニケーション「アサーション」とは?

アサーションは、一言でいうと、「自分も相手も大切にしたコミュニケーション」です。
アサーションでは、よくあるコミュニケーションのパターンを3つのパターンで表すので、まずはそれぞれのパターンについてご紹介します。

~コミュニケーションの3つのパターン~

①おこりパターン(攻撃的)

・相手の気持ちをあまり考えず、一方的に責める。
・自分が絶対に正しいと考える。
・理詰めで追い込み「ノー」を言わせない。
・怒ると感情的になり、言い過ぎてしまう。

②ひるみパターン(受け身的、非主張的)

・相手の気持ちを考えすぎてなかなか意見が言えない。
・頼まれるとノーと言えない。
・波風を立てるぐらいなら、自分が我慢する。
・相手の感情を害することを恐れる。

③いやみパターン(作為的、ネチネチ)

・相手に直接伝えず、遠回しな表現や嫌みな態度で示す。
・本人の前ではっきり言わず、陰で言う。
「みんながあなたのことを言っているよ」
「○○(ほかの人)が、あなたが最近やる気ないって言ってるよ」

どれか1つのパターンだけに当てはまるということはほとんどなく、同じ人でも、コミュニケーションの相手や状況によってパターンが変わることが多いです。

特に多くなりがちなのは、「我慢して我慢して、爆発してしまうパターン(ひるみパターン+おこりパターン)」

「ひるみパターン+おこりパターン」では、気持ちが爆発した後に、「あんな態度をとってしまった」などと自分を責めて落ち込むことも多く、ますますコミュニケーションに自信がなくなったり、うまくいかないと感じやすくなるでしょう。
この「ひるみパターン+おこりパターン」は、新型コロナウイルスによる自粛生活でストレスがたまっている時の家族のコミュニケーションでも多くなりがちです。こうしたコミュニケーションにより、家族関係がギクシャクしたりしてしまうと、「コロナうつ」や「コロナ不眠」にもつながってしまいます。

(まとめ)

• アサーションとは、「自分も相手も大切にしたコミュニケーション」です。
• よくあるコミュニケーションのパターンに、①おこりパターン、②ひるみパターン、③いやみパターンの3つのパターンがあります。
• おこりパターン(攻撃的)は、相手の気持ちをあまり考えず、言い過ぎてしまうパターンです。
• ひるみパターン(受身的、非主張的)は、相手の気持ちを考えすぎて意見が言えず、自分が我慢するパターンです。
• いやみパターン(作為的、ネチネチ)は、相手に直接伝えず、遠回しな表現や嫌みな態度で示したり、陰で言うパターンです。
• 特に多くなりがちなのは、「我慢して我慢して、爆発してしまうパターン(ひるみパターン+おこりパターン)」で、気持ちが爆発した後に、「あんな態度をとってしまった」などと自分を責めて落ち込むことも多いです。

次回は、この3つのキャラのどれにもあてはまらない、自分も相手も大切にしつつ自己表現をする「アサーティブな伝え方(アサーション)」についてお伝えします。