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治療法について TREATMENT

2020.07.04 社交不安障害専門療法

あがり症、社交不安障害治療ガイダンス:社交不安障害を正しく知って治療を計画的に進めましょう

あがり症、社交不安障害治療ガイダンス:社交不安障害を正しく知って治療を計画的に進めましょう

【目次】
あがり症・社会不安障害・社交不安障害の症状と治療について
症状や治療の詳細については以下のブログを参照してください
まとめ

はじめに

 あがり症・社交不安障害・社会不安障害などの不安障害は薬物療法に加え、認知行動療法を行うことが有効であることが知られています。あらたまこころのクリニックでは、認知行動療法を用いたグループ療法を行っています。病気のタイプによって向き不向きがありますが、できれば、同じ悩みを持つ「仲間」とのグループで、効率的な治療をお勧めします。行動実験が効率的にできるメリットがあります。自分で行動実験ができるかどうかが、治療の成否をを決定するので大きなメリットです。治療効果が大きいと考えます。

目標は、行動実験ができるようになることが、あがり症、社交不安障害の治療の最大のポイントになります。

治療の進み方は、自動車学校に例えられる人もいらっいます。自動車学校のカリキュラムが、仮免と路上教習に分かれているように、まず、行動実験の進め方を覚えるのが仮免です。次は、路上教習のように、覚えた行動実験が日常生活で使えるように、練習していくのです。これは、自転車や水泳の練習のようでもあります。一度身につければ、その後も役立っていきます。こうした過程の中で、患者さんは少しずつ「見られる人」から周りを観察できる「見る人」へ変わっていけるのです。「相手は自分のことを、自分が思っているほど悪く思っていないこと」を発見することが治療につながります。

 このブログのシリーズでは、人生を長くに影響を及ぼすあがり症・社交不安障害・社会不安障害という病気と治療法を正しく知って頂き、治療を効果を最大限、短期間で効率よく進めていくための情報を発信していきたいと思っています。

症状や治療の詳細については以下のブログを参照してください

症状について

1            【ガイダンス】社交不安障害を正しく知って治療を計画的に進めましょう
2            人前であがるのは病気?社交不安障害との違い

3            あがり症・社交不安障害・社会不安障害とは
4         あがり症、社交不安障害、社会不安障害の体の症状 震え、赤面

5           社交不安障害・社会不安障害・あがり症が続くのは、なぜ? 
6           あがり症、社交不安障害で気になることの正体ってなに?

7           あがり症、社交不安障害は後と先のことを考えてつらくなる

 

治療について

1            あらたまこころのクリニックのあがり症・社交不安障害専門外来について
2            あがり症・社交不安障害・社会不安障害の治療のステップ
3            あがり症・社交不安障害・社会不安障害のグループ療法について
4            社交不安障害の症例

あがり症・社交不安障害・社会不安障害の症状と治療について

 人からの評価が気になってしまうあがり症・社交不安障害・社会不安障害ですが、その症状のあらわれ方はさまざまです。ぜひブログを読み進めて、症状について正しく理解し、治療に取り組んでいただけたらと思います。

 あがり症・社交不安障害・社会不安障害の治療の目標は、例えば、「スピーチがうまくなること」や「汗をかかなくなること」ではありません。また、「緊張しなくなること」でもありません。

 スピーチやママ友などの苦手場面重要な相手や場であることが多いのですが、この時、社交不安障害のバリアができてしまうと、重要な相手とのコミュニケーションがうまくいかないこともあります本当は大切にしたい相手との人間関係が続けられなくなることもあります

 苦手場面で、緊張して多少あがることがあっても、相手と良い意思疎通ができたり、後から、クヨクヨ思い出したり、先の心配でつらくならないようになるのが、良い治り方です口で言うのは簡単ですが、あがり症、社交不安障害、社会不安障害となると、回避、安全保障行動、自己注目などの問題が壁となって回復を妨害します。これらを1つずつ、ステップを踏んで解決していかないとうまくいきません。

 治療で大切なのは、自分の頭の中のイメージと現実のギャップに気づき、苦手な場面を避けたりせずにいられるようになることです。そのために、治療では、以下のようなステップを進めていきます。

ステップ1 あがり症、社交不安障害について正しく知ろう
ステップ2 「認知行動モデル(クラークモデル)」で悪循環を整理しよう
ステップ3 注意の転換のトレーニングをしよう:注意転換訓練(自己注目の治療)
ステップ4 考え方の幅を広げよう:認知再構成法
ステップ5 苦手な場面をリスト化し、挑戦の計画を立てよう:段階的曝露療法
ステップ6 苦手な場面に挑戦し、実際の結果を見てみよう:行動実験

※治療の詳しい流れなどについては、ぜひ、治療法についてのブログをご覧になってみてください。

 あらたまこころのクリニックの治療の特徴として、あがり症・社交不安障害・社会不安障害のグループ療法を行っていることが挙げられます。グループ療法は基礎編と実践編に分かれており、基礎編は、行動実験が自分でできるようになることが目的です。そして、実践編で、基礎編で身につけた行動実験などを行うためのスキルが、実際に会社など日常生活で使えるように練習します。

 是非、あがり症・社交不安障害・社会不安障害に悩まず、自信をもって暮らしていけるようになることを目指し、一緒に頑張っていきましょう。

まとめ

 あがり症・社交不安障害・社会不安障害をはじめとする不安障害は、薬物療法に加え認知行動療法を行うことが有効であることが知られています。治療では、ステップを段階的にふみ、学んだスキルを、実際に会社など日常生活で使えるように練習します。

 このブログでは、あがり症・社交不安障害・社会不安障害を正しく知って頂き、治療のステップを段階的に習得して、効率の良い治療を進めていくための情報を発信していきたいと思っています。このブログを、お役に立てて頂ければ幸いです。

関連する情報

監修

加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長/名古屋市立大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医
所属学会 / 日本精神神経学会、日本うつ病学会、日本嗜癖行動学会理事、厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
クリニック/名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。