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社交不安障害(社会不安障害・あがり症)が悪化する時期はいつ?
目次
社交不安障害・社会不安障害・あがり症の人は、進学、就職、人事異動の時期に注意
社交不安障害・社会不安障害・あがり症のいろいろな症状
まとめ
社交不安障害・社会不安障害・あがり症が悪化する時期はいつ?
進学、就職、人事異動の時期は、の症状に注意
社交不安障害・社会不安障害・あがり症は、新年度、転職など環境の変化、異動や役職に就くなどのイベントがあると悪化することがあります。
春は要注意の時期です。
この時期は、進学や就職、転職、昇進、人事異動など、変化の多い時期です。これからが楽しみな反面、新しい環境で、新しい人との出会い、
仕事の内容、同級生との人間関係などで、うまくいかなあと不安に感じることもあるかもしれません。
その中でも、人と接する機会が増えたり、人前で発表する機会が増えたり、自己紹介や新しい人間関係を構築したりする時に不安が強くなる場合には、「社交不安障害(社会不安障害・あがり症)」の可能性があります。
「社交不安障害」は、人からどう思われるかということが過剰に気になってしまう病気です。もちろん、気にしたくて気にしているわけではないのですが、「自分のどこかが他人から悪く思われる」「恥をかく」といった不安をコントロールができず、時に、不安のために学校や仕事に行きたくなくなったり、休んだり、苦手な場面を避けてしまうことがあります。
自分のとって、どうでもよい人や場面では、結構大丈夫なことも多いのですが、自分にとって、大切にしたい相手や大事な場面になればなるほど、不安が強く避けたくなります。これが一番、困ることです。
本来自分が一番大切にしたい人やチャンス、例えば恋愛、友人、仕事など人生の大切なチャンスを自分で、避けて失ってしまうので、実は、これが、とても、つらいのです。
そして、そんな自分を責めてしまったり、周りから理解してもらえずに落ち込んだりして、ますます悪循環となってしまいます。
社交不安障害・社会不安障害・あがり症のいろいろな症状
一言で社交不安障害といっても、症状はいろいろです。主な症状には以下のようなものがありますが、不安を感じる場面は人によってさまざまで、身体症状にもいろいろあります。
相手から「変な人」と思われるのではないか?と過剰に気になる
人前で体や声の震えが気になる
顔が赤くなったり、汗がたくさん出る
人から変に思われないように、挙動不審な状態を、隠そうとして、多くのエネルギーを使ってしまう
苦手な場面を避けたり、過剰な予行演習や準備をしてしまう
不安な場面が終わった後も、あれこれ考えて後悔し、落ち込んでしまう
社交不安障害・社会不安障害・あがり症の治療
社交不安障害・社会不安障害・あがり症の人は、こうした症状の悪循環のため、長年、苦しい思いをされています。この社交不安障害は、ただ場数をこなせば慣れていくものではありません。きちんとした治療法があります。薬物療法と認知行動療法と併行しながら、一定の手順で治療を受けることで、大事な場面を避けずに、乗り切っていけるようになる人は多くいます。
当院では、社交不安障害のグループ療法を行っています。このグループ療法では、認知行動療法を使って、自分が不安に感じていることと現実のギャップを発見していきます。お悩みの場合は、是非ご相談ください。
まとめ
進学や就職、転職、昇進、人事異動など、変化の多い時期は、人と接する機会が増えたり、人前で発表する機会が増えたり、新しい人間関係を構築したりする時期です。こうした時に不安が強くなる場合には、社交不安障害・社会不安障害・あがり症の可能性があります。
社交不安障害は、自分の震え、あがり症などどこかが、相手から挙動不審だと変に思われ、恥をかくのでないか?と思って、大切な場面で苦痛が大きくなる。また後から、思い出したり先のことを心配したりして、1日中、頭の中が「人前の苦手なこと」でいっぱいになって、つらくなります。結果として、自分にとって大事な機会を避けてしまうので、人生に影響を与えることもあります。自分が、社交不安障害・社会不安障害・あがり症と気づいたら、早めに治療を受けましょう、是非ご相談ください。
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<社交不安障害(あがり症)についての記事はこちら>
社交不安障害・社会不安障害・あがり症から考える、薬に頼り切らない治療。
【ガイダンス】あがり症・社交不安障害を正しく知って治療を計画的に進めましょう(入門記事の目次あり)
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