あらたまこころのクリニック「症状別のよくある質問」ページ

症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

社交不安障害

SOCIAL ANXIETY DISORDER

社交不安障害(社会不安障害、あがり症)が良くなると、緊張しなくなりますか?

社交不安は、程度の違いはあっても基本的に誰にでもあるもので、人前で緊張することは、通常、多くの方が経験することです。人前で緊張することは、悪いことではありません。むしろ、適度な不安や緊張がある状態が健全で、日常の行動を手助けしてくれます。

しかし、社交不安障害(社会不安障害、あがり症)になると、不安や緊張の程度が過剰になり、生活に支障をきたしてしまうため、治療の必要が出てきます。治療では、「緊張しなくなる」ことや「不安をなくす」ことを目的にするのではなく、適度な不安や緊張まで、不安の程度を和らげていくことを目的とします。ですから、社交不安障害が良くなったからといって、全く緊張しなくなったり、不安にならなくなるわけではありません。「不安になっても大丈夫」ということを目標にするので、再発のリスクも減ります。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。