名古屋市瑞穂区の心療内科ならあらたまこころのクリニック「症状別のよくある質問」ページ

症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

パニック障害

PANIC DISORDER

薬物療法だけの治療と心理療法(認知行動療法)との併用による治療では、何が違うのですか?

治療のゴールがちがいます。頓服薬などの薬物療法は、パニック発作をすばやく軽くしてくれる作用があり、一時的とは言え、すぐに楽になる効果があります。しかし、「自信を持って暮らしていけるか」といった中・長期的な改善を目標とすると、薬物療法だけではゴールに辿り着くのは難しく、むしろ、苦手が増えてしまいます

なぜなら、薬を飲めば発作が起きないということで、常に頓服薬を手放せなくなるからです。それは、不安を抱えたままでの「条件付きの回復」です。いつ、パニック発作が起きるか分からないという不安を抱えたまま、パニック発作の症状(本当は、自分の身を危険から守るための症状なのですが)を、薬で一時しのぎで抑えている訳ですから、不安定な状態です。「今、ここでパニック発作が起きても大丈夫」という自信は、何年経っても、つきません。いつも、外出するときは、ポケットや財布に入れて薬を忘れないように確かめたり、苦手な場所が続いていたりします。

一方、薬と認知行動療法を併用した治療では、パニック障害についての正しい知識を理解し、恐怖や不安感との付き合い方を身に着け、実際に不安を体験する経験を重ねる(曝露療法)ことで、薬に頼り切らない回復に進んでいけます。「もし、今、ここでパニック発作がおきても大丈夫。」と思える治療です。どっちが、再発が少なくて、自信を持って暮らしていけるか?の答えは明らかです。治療のゴールの目標が違うのです。