あらたまこころのクリニック「症状別のよくある質問」ページ

症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

アルコール依存症

ALCOHOL DEPENDENCE SYNDROME

断酒をしなくても、節酒で治療はできますか?

治療としては、脳の構造上、少しでも飲めば逆戻りとなってしまうので、断酒して断酒を継続することがアルコール依存症治療の目標です。

しかし、これだと、5%、ひょっとして1~2%の患者様しか、確実にアルコール依存症治療や自助グループにつながっていないかもしれません。95%以上の患者さんは、医療からも離れてしまうので、少しでも飲酒量を減らしてアルコールに関する問題を減らし、断酒する前の中間目標として飲酒量を低減させる減酒薬(飲酒量低減治療薬セリンクロ)という選択肢もあります。ただし、この薬は、すべてのアルコール依存症の患者に行える治療ではないため、詳しくは、主治医にご相談ください。

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。