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治療法について TREATMENT

2020.07.03 家族介入

子育ての悩みについて考える

子育ての悩みについて考える

【目次】
子育ての悩みとお薬による治療
お薬よりも、子どもへの関わり方?
関わり方を見直す?
今回のまとめ

はじめに

あらたまこころのクリニックには、子育てに悩み受診される方も多くいらっしゃいます。

日々の忙しい生活の中で試行錯誤をして子育てに取り組むも、「うまく進んでいる感じがしない」。家族に協力を求めても、自分の気持ちを理解されていないように感じてしまう。
次第に気持ちも落ち込んできて、「自分は子供を育てる資格がないのではないか」と自分を責めてしまったり、子供の将来を心配して眠れなくなってしまったり、イライラして家族に強く当たってしまったり。
子育てへの不全感が積み重なって、心の不調として現れることもあります。

そんな時はまず、お薬を飲んで、少しお休みして、自分をいたわってあげましょう。
気持ちが楽になってきた後で、子育ての悩みそのものにも取り組んでみるのはいかがでしょうか?

今回は保護者の方へ向けて、~子育ての悩み“薬に頼り切らない治療”~をテーマに、解説していきます。

子育ての悩みとお薬による治療

冒頭でもご紹介したように、子育ての悩みでご相談に来られる患者様は少なくありません。

中学生や高校生はもちろん、成人の息子・娘について悩みを抱え、ご相談に来られる方もいらっしゃいます。

ご相談内容もさまざまです。

“学校へいかず、家にいる”

“宿題をせず、ゲームばかりして昼夜逆転の生活になっている”

“ずっと家にいて仕事を始める気配がない”

“中学生になっても、甘えてくる”などなど、

ご相談内容を挙げたらきりがありません。
そして、悩み事を打開しようとするも、なかなか結果が得られず疲れてしまい、どうすればよいかわからなくなっている方がご相談に来られます。

このような時、保護者の方に気持ちの落ち込み、将来への不安、倦怠感、自分には価値がないといった気持ちなどが生じることがあります。

保護者の方ご自身がつらさを感じ、医師が医学的見地から必要と判断した際には、薬物療法を開始することもあります。

お薬と休養で、まずは、不安を感じながら頑張ってきたご自身をいたわってあげましょう。

そして、元気が出てきたら、お子さんとの関係性(お子さんへのかかわり方など)について、すこし考えてみませんか?

あらたまこころのクリニックでは、そのお手伝いをさせていただきたいと思っています。

お薬よりも、子どもへの関わり方?

あらたまこころのクリニックでは、お子さんへの新しい関わり方を学ぶことを重視しています。

では、なぜ新しい関わりが大切なのでしょうか。

それは、お子さんにとって家族(保護者)は、一番身近で長い時間接する存在(環境)だからです。

だからこそ、お子さんがより豊かな生活を送れるよう、家族が接し方を見直すことはとても大切です。

関わり方を見直す?

例えば“叱る”行動

ただし、“叱る”行動がすべて悪いというわけではありません。ただし、子供とのやり取りのパターンが以下のようになっていた場合は、要注意です。

叱る→一時的に行動が変化する→また同じ状態に戻る→叱る→一時的に行動が変化する→また元の状態に戻る→…

忙しいときや、何度も注意したことを繰り返ししたときに、叱ってしまう方も少なくないと思います。“叱る”と、子どもの行動は一時的には変化しますが、叱らなければまた同じ状態に戻ってしまうのであれば、見直す余地があるでしょう。

また、“叱る”行動ばかりに頼っていると、子どもは叱られないように行動して、自発的に行動する力が育たなくなっていく可能性もあります。

例えば先回り行動

その他にも、子どもがちゃんとできるか心配で、保護者がなんでも先にやってしまう“先回り”行動も、子供の自主性を奪ってしまう可能性があります。

治療ではお一人お一人に合った新しい関わり方を模索していきます

あくまで今回ご紹介した内容はすべてのお子さんやご家庭に当てはまるわけではありません。

叱る行動でも先回り行動でも、各家庭によってその意味や機能は全く違うものになります。

お一人お一人の状況を踏まえて、適切な行動を増やしていくことがとても重要です。

今回のまとめ

みなさんいかがでしょうか?今回は子育ての悩みについて “薬に頼り切らない治療”を踏まえて、解説していきました。特に子育てでお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。そして、試行錯誤はするものの思うような成果が出ず、葛藤されていらっしゃる方も多くいることでしょう。お悩みの方は、医師にご相談いただくことをおすすめします。

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監修

加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長/名古屋市立大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医
所属学会 / 日本精神神経学会、日本うつ病学会、日本嗜癖行動学会理事、厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
クリニック/名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。