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薬に頼り切らない治療に向いている病気~社交不安障害・パニック障害・うつ病・不眠症~

薬に頼り切らない治療に向いている病気~社交不安障害・パニック障害・うつ病・不眠症~

【目次】
“薬に頼り切らない治療”を重点的に行っている疾患
重点的に行っている疾患以外の疾患は薬に頼るの?
今回のまとめ

はじめに

あらたまこころのクリニックでは、“薬に頼り切らない治療”の重要性について、コラムや日々の診療を通してお伝えしています。
しかし、どのような疾患(病気)に対しても“お薬に頼り切らない治療”が適用できるわけではありません。
その疾患(病気)の種類、クライエントの生活状況、通院状況、状態などさまざまな要素を踏まえて、医師が判断し治療を進めていきます。
今回はその中でも、当院が特に力を入れて薬に頼り切らない治療を行っている疾患について、解説していきます。

薬に頼り切らない治療を重点的に行っている疾患

あらたまこころのクリニックにて、特に力を入れて“薬に頼り切らない治療”を行っている疾患(病気)は、不安障害です。
不安障害とは、強い不安によって、苦手な状況などを避ける・身体症状が出現するなどの特徴があります。

不安障害の中でも、社交不安障害(対人場面に対しての不安による疾患)、

パニック障害(動悸、息苦しさなどのパニック発作に対しての不安による疾患)

に対する専門のグループ療法によって、“薬に頼り切らない治療”を行っています。詳しくはこちら(社交不安障害パニック障害)

また、うつ病(気分の落ち込みや意欲がわかないなどの症状が中心の疾患)、

不眠症(寝付くのに時間がかかる/夜中や早朝に目が覚め再び寝付くのに時間がかかる/よく眠れた感じがしないなどの睡眠トラブルによって翌日の日中に影響が出る疾患)

の治療に対して役に立つと考えられるグループ療法を運営しています。詳しくはこちら(薬に頼り切らない治療①)。

そのほか、自律神経失調症、恐怖症などに対して“薬に頼り切らない治療”の相談を行っております。

さらに、育児の悩み(例えば、不登校、引きこもり、毎日叱ってしまう、その他問題行動があるなど)をお持ちの保護者の方を対象に、子育て支援を行うグループ運営も行っております。

重点的に行っている疾患以外の疾患はどうするのか?薬に頼るのか?

たしかに、お薬を定期的にしっかりと飲み続けることが重要な疾患もあります(例えば、統合失調症、双極性障害など)。

ただし、上述した内容はあくまで一例であり、お一人お一人の患者様を総合的に診て医師が治療方針を提案していきます。ご自身の疾患に対して“薬に頼り切らない治療”ができるのかどうかは、医療機関や医師にご相談いただくことをおすすめします。

今回のまとめ

みなさんいかがでしょうか?今回は“薬に頼り切らない治療”に向いている病気について、解説しました。

あらたまこころのクリニックでは、“薬に頼り切らない治療”が向いているお困り事(疾患)に対して、グループ療法を中心に治療をしています。グループ療法は、プログラム化されているため、継続的に参加できる方におすすめです。

また、ご紹介したのは、あくまで一例です。実際には、お一人お一人のお困りごと、状態、治療目標は異なります。

コラムをご一読いただき“薬に頼り切らない治療”へご関心を持たれた方は、まずは医師へご相談いただくことをおすすめします。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。