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公開日: |更新日: 復職デイケア復職支援プログラム

復職就労支援プログラム(デイケア)のご案内

復職就労支援プログラム(デイケア)のご案内

目次
復職就労支援プログラム(デイケア)の目的
プログラムの内容
まとめ

復職就労支援プログラム(デイケア)の目的

目的は以下の通りです。

  • うつ病などから回復した方が、職場に戻るだけではなく、再発を予防し、仕事を続けていけるようになること。
  • うつ病は再発を繰り返すことが多く、さらに、休職されている方が復職をする際に、仕事を遂行する能力を取り戻す。
  • ご自身の休職に至った経緯を振り返り、自分の強み、弱みを発見し、ストレスへの対処を身に付けられること。

プログラムの内容

復職就労支援プログラム3つの理念

近年、うつ病などの気分障害の患者数は著しく増加しています。うつ病は、再発を繰り返すことが多く、さらに休職されている方が復職される際には医学的な寛解レベルだけではなく、仕事を遂行する能力が求められます。そのため、休職と薬物療法だけではなく、リハビリテーションの期間が必要となるのです。

当院の復職就労支援プログラムは以下の3点を理念としています。

①医師やスタッフと相談しながら、困りごとをしっかり整理して、治療プランを立てます。

②その方にとって必要なプログラムに、集中的に取り組みます。

③復職後の再発予防のプログラムで、息の長いサポートをします。

休職中の方がスムーズに復職するためには、生活・睡眠リズムの改善・就労・作業能力の回復・意欲の回復・コミュニケーションスキルの向上等、復職への準備が必要です。あらたまこころのクリニックでは、それらに合わせた様々なプログラムが用意されており、その中からご自身に必要なプログラムを選択して取り組む「モジュール式」となっているのが特徴です。
ご自身に合ったプログラムを進めながら、復職後の再発や再休職を防ぐ「復職準備性」を高めていきます。

また、復職後の再発予防のためのプログラムもあり、復職後も薬物療法だけに頼らずに、再発・再休職を防ぎます。

各種プログラム

《デイケア》
オフィスワーク
健康促進プログラム
生活体験プログラムなど

《グループ療法》
アサーショングループ
集団認知行動療法
PS(問題解決)グループ
マインドフルネス

《疾患ごとのプログラム》
社交不安障害の認知行動療法
パニック障害の認知行動療法
アルコール関連の治療プログラム

《再発予防プログラム》

プログラムの流れ

ステップ1:まず定期的な通院・服薬を継続し、症状の探偵を目指します。医師と相談しながら、プログラムへの参加を検討していきます。

ステップ2:スタッフと一緒に困りごとを整理して、治療プランを立てます。また、生活リズムを整え、病気についての理解を深め、少しずつ復職に必要な作業能力・体力の回復を目指します。

ステップ3:自分の症状や課題に合わせて、考え方やコミュニケーションのプログラムに取り組みます。復職に向けての準備を本格的に始めます。

ステップ4:いよいよ復職です。職場と十分に話し合いスムーズな復職を目指します。また、これまで学んだことを生かして、再発予防に取り組みます。

以上4つのステップで治療を進めていきます。

まとめ

当院の復職就労支援プログラムでは①再発予防②作業遂行能力の回復③ストレス対処の獲得(休職に至った経緯や自分の強み/弱みをしっかりと振り返る)ことを目指しております。
そのための、様々な治療プログラムが用意されております。
医師やスタッフとしっかり相談しながら、自分に合ったものを選んで、治療プログラムを立てていく「モジュール式」が特徴的です。
復職後も再発予防のプログラムで、息の長いサポートをいたします。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。