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薬に頼り切らないために大切なこと

薬に頼り切らないために大切なこと

【目次】
“薬に頼り切らない治療”のおさらい
車の教習所(教習訓練)と似ている!?
今回のまとめ

はじめに

あらたまこころのクリニックで行っている“薬に頼り切らない治療”は、車の教習所(教習訓練)にたとえられます。

今回は、車の教習所(教習訓練)を例にとりながら、“薬に頼り切らない治療”で大切な事を解説していきます。

“薬に頼り切らない治療”のおさらい

“薬に頼り切らない治療”とは、お薬を全く使わない治療ではありません。治療上必要と判断されれば、お薬を使います。特に、急性期(病気になりはじめの時期)には、不安、落ち込み、身体症状などで生活の質が大きく低下しており、そのような場合には、医師の指示のもとお薬を服用し、症状を和らげ、一時的にでも生活の質を取り戻すことが大切です。

では、“薬に頼り切らない”とは、どういうことでしょうか?
それは、薬の量を減らしても、自分の力で対処できるということです。
あらたまこころのクリニックでは、薬を適切に使いながら、最終的には自分の力で対処できるようになっていくことを目指しています。

薬に頼り切らない治療”には、大きく分けて4段階あります。

まず一番土台となることは、定期的な通院とお薬による治療です。お薬の治療であっても、心理的な治療であっても、定期的に続けなければ効果は十分に発揮されません。

次に大切なことは、ステップ1の“みつける”プログラムです。
困りごとを整理することによって、困りごとが続くメカニズムを自分で理解して行きます。ここのステップはとても重要です。

次に大切なことは、ステップ2の“かえる・役立つ”プログラムです。
ステップ1で、困りごとが続くメカニズムを見つけた方は、ステップ2で役立つ方法を見つけ、困りごとのメカニズムを崩していきます。
ステップ1で自分の困りごとの悪循環をしっかり見つけておかないと、ステップ2で役立つ方法を見つけることは出来ないことがわかります。

最後に大切なことは、ステップ3の“つづける”プログラムです。
実際にあらたまこころのクリニックで学んだことを、実生活の中で使えるようにチャレンジしていきます。

この段階では、当院で学んだことをもとに自分で工夫を加え、試行錯誤しながら生活の中に取り入れていきす。

車の教習所(教習訓練)と似ている!?

この4段階は、まさに車の教習所(教習訓練)と似ているところがありますね。免許を取得したことがある方は思い出してみてください。

まず、免許を取って車を路上で走らせるためには、定期的に教習所へ通う必要があります(①定期的な通院と服薬)。

次に、検査を受け、必要な知識を身に付ます(②困りごとの整理)。

そして、教官のサポートを受けながら、教習所内や教習所外で練習をしていきます(③役に立つことを身に付ける)。
ここで大切な事は、“運転することはあくまで本人である”ということです。“薬に頼り切らない治療”でも、対処するスキルを身に付け、実際に使うのは患者様ご本人です。

専門のスタッフがサポートをさせていただきますが、大切なのは自分の力でよくなっていく感覚です。これが再発予防につながります。

最後に、免許をとったあとは自分で運転していきます。しかし、教習所のなかとは違い、外の世界ではあらゆる場面に遭遇することがあります。教習所で身に付けたことが基本として、自分で工夫や試行錯誤をすることが大切です(④役立つ方法を継続する)。

今回のまとめ

“薬に頼り切らない治療”で大切なことは、患者様ご本人の力でよくなっていくということです。
治療の過程で専門のスタッフがサポートをしますが、“自分で自分の治療を行う”と言うことを忘れないでください。メリットとディメリットがあります。
ご興味がある方は、まずは医師にご相談いただくことをおすすめします。

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。