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症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

自律神経失調症

AUTONOMIC DYSFUNCTION

夏バテに効く漢方はありますか?

あらたまこころのクリニックでは、患者様と相談の上、漢方を処方することがあります。

夏季の気温の上昇により、熱中症・夏バテでお困りの方は多いかもしれません。特に高齢者は、体感温度感覚が低下し、室内でも熱中症が起こることがあり、注意が必要です。

熱中症は、重症度・症状による分類がされています。

下記に、重症度の低い方から3つの分類を紹介します。

①めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、手足のしびれ・気分の不快 (診断は熱失神や熱けいれん)

②頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感 (診断は熱疲労)

③(②の症状に加え)意識障害・けいれん・手足の運動障害、高体温、肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害 (診断は熱射病)

 

漢方は、熱中症の症状が出始めた頃の下痢、悪心、嘔吐などに「五苓散」、熱中症で疲弊し、口渇・発汗が持続している時期の食欲不振や倦怠感などに「清暑益気湯」、熱感、発汗、口渇はなくなったものの、熱中症による身体の疲弊が胃腸にも影響を及ぼし、夏やせ、食欲不振などの症状が出る時に「補中益気湯」というように、時期による使い分けをしていきます。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。