あらたまこころのクリニック「治療法について」ページ

公開日: |更新日: 復職デイケア

デイケアでマスク作り体験

あらたまこころのクリニックでは、デイケアで、復職デイケア、就労支援プログラムを行っています。メンタルの病気で休職中の方が、会社への復職に役立てることを目的としています。

新型コロナウイルスが日々ニュースになるこの時期は、人が集める場所には注意が必要ですよね。あらたまこころのクリニックでは、デイケアでもプログラムに、新型コロナウイルス対策を皆さんと話し合っています。

デイケアに参加される方には、マスク着用をお願いしていますが、マスクが売っていない為に手に入らず持っていないという方も、勿論いらっしゃいます。「じゃあマスクが手に入らないなら自分達で作ってしまおう!」ということで、今デイケアでは、マスクを自分達で手作りする体験をしています。

キッチンペーパーでマスクを作るという動画がyoutubeでアップされていましたので、そちらを参考にさせていただきました。キッチンペーパーでマスクを作るのは、テレビ番組の「メレンゲの気持ち」でも紹介され、話題になったようです。

動画では耳にかける部分はゴムを使用していましたが、当院では耳への負担を考えて柔らかい紐を使用しました。顔に実際にあててから結ぶと、調節が可能です。

〇キッチンペーパーを折り、両端に紐をはさんで両面テープで止めます。

 

〇これで完成。数分で出来上がります。

 

他にもハンカチを使って作ったり、少々時間がかかりますが、型紙を使って布製のマスクを作ることにも挑戦しています。

〇ハンカチ版。紐を通して折りたたむだけなので簡単です。

〇型紙を使って作る布製のマスクです。

どのマスクも、まるで市販で購入したような出来栄えにスタッフも感動です。デイケア参加者の方でマスクが無い方は、ご自身で作ったこのマスクを着用して過ごしていただきます。

厚生労働省によると、新型コロナウイルスを含む感染症対策の基本は、「手洗い」や「マスクの着用を含む咳エチケット」だそうです。専門家の方曰く、「マスクは感染予防というより、自身がせきやくしゃみをしたときに周りに飛沫(しぶき)を飛ばさないために使うもの」とのことです。誰かと一緒に過ごす空間では、せきやくしゃみが出たときのためのエチケットとしてマスク着用を心掛けたいものです。

厚生労働所は、「手洗い」「マスクの着用を含む咳エチケット」の他に、新型コロナウイルスの集団(クラスター)発生防止のために、以下の「3つの密」を避けるよう推奨しています。

① 換気の悪い密閉空間
② 多数が集まる密集場所
③ 間近で会話や発声をする密接場面

 

 

 

 

 

図にあるように、この3つの条件がそろう場所がクラスター(集団)発生のリスクが高いそうです。当院のデイケアでは、定期的に換気をし、この3つの条件がそろわないように心がけています。そして参加者同士、ある程度の距離を保ちながら過ごしていただけるよう、配慮をしています。
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下してしまうため、加湿器を設置し、適度な湿度(50~60%)を保つようにするのは勿論のこと、参加者の方が手に触れる机や椅子、ドアノブ、階段の手すり等を、毎日アルコール消毒しています。そうして参加者の方々が日々安心してデイケアに参加していただけるようにしています。

デイケアの参加者ご自身に対しても、なるべく不要な外出は避けて、バランスの良い食事を取り、十分な睡眠を心掛けるよう、当院の看護師が生活指導を行っています。新型コロナウイルスに感染しないようにするためには、個人の免疫力を高めておくことが重要であるため、普段の健康管理はとても大事なことです。
一人ひとりが新型コロナウイルスの感染予防を心掛けることで、この未曾有の事態が一日でも早く終息するよう願うばかりです。
(デイケアスタッフ一同)

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。