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2016.04.11 マインドフルネス

土曜セミナー「 ぐるぐる考え込んでしまうクセ」

土曜セミナー3月26日は「 “ぐるぐる考え込んでしまうクセ”から抜け出そう」を開催しました。

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■ “考え込む”とは?

私たちは、日頃、様々なことを考えて生活しています。心配なことやうまくいかなかったことについて繰り返し考えてしまうことは、よくある正常なことで、多くの場合は適応的ですですから、“考えること”自体が悪いことではありません。

しかし、私たちは時に、過去のことをぐるぐると考えたり、未来のことを案じたりしますが、問題となるのは「ネガティブなことを繰り返し考える」ことです。こうした、「ネガティブなことを繰り返し考えること」を“考え込み”(“反すう”)といいます。

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■考え込みは“うつ”や“不安”を強くする

うつ病や不安障害を経験すると、自動的にこうした心のパターンが出てきやすくなります。

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■“考え込み”の悪循環

“考え込み”が多いと・・・

  • “考え込み”に時間をとられてしまい、本来やりたいことができない
  • 身動きがとれず、場合によっては苦手な場面を避けてしまい、「大丈夫なんだ」「できるんだ」と思える体験の機会が減ってしまう

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“考え込み”が少なくなると・・・

  • 本来自分が「やりたいこと」「大切にしたいこと」に向かうことができる
  • 次の行動にうつりやすくなる

(⇒回避が減る⇒成功体験の機会が増える)

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■“ぐるぐる考え込むクセ”から抜け出すために

セミナーの後半では、

  • 考え方のスタイルを振り返ってみること
  • 考えや思ったことを紙に書き出したり言葉にしてみること
  • 浮かんでくる考えをそのままにしておくこと
  • 注意を“今、ここ”に向けてみること

など、考え込みから抜け出すためのポイントをご紹介しました。

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少しトレーニングが必要ですが、何か1つでも、日常生活に役に立ちそうなことがあればと思います。

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参加された患者様の声

  • 面白かったです。これからの考え方、気持ちの切り替え方につながるヒントになる事が詰まっていました。さらに詳しく聞きたいと思いました。
  • 考えても変えられない問題の方が、意外と多いのではと思いました。
  • 一番聞きたかった内容なので、参考になりました。今日のお話しの例から、自分なりに合う物を見つけて実行したいです。
  • 今迄は、考えれば考える程、よりよい解決に必ず結びつくと信じていましたが、そうではないと知り、あるがままに流して、今やる事に注意を向ける事にチャレンジしてみたいです。

 

 

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。