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公開日: |更新日: マインドフルネス

マインドフルネスグループのご案内

マインドフルネスグループのご案内

【目次】
グルグルと考え込んでしまうことはないでしょうか?
マインドレスな状態とは
マインドフルな状態とは
マインドフルな状態を目指す練習をしていきます
日時など
まとめ

グルグルと考え込んでしまうことはないでしょうか?

心の中が「過去の失敗」や「将来の不安」などで、いっぱいになり、「心ここにあらず」の状態になったことはありませんか?

うつ病や不安障害になると、こうした“ぐるぐる考え込む状態(考え込み、反すう思考)”になります。この状態では、何をやっていても心ここにあらずの状態で、今、目の前のことに心が向かなくなってしまいます(マインドレスな状態)。

このグループでは、こうした考え込みの状態に気付いて、いつものパターンにはまらないための心のトレーニングに取り組みます。

マインドレスな状態とは

過去の失敗や将来の不安など、「考え」にとらわれて、「心ここにあらず」の状態のことを言います。なぜ、私たちが考えることが出来るかと言えば、それは「言葉」を持っているからです。

言葉は時間や空間を飛び越える力を持っています。例えば、「犬を思い浮かべてください」と言われれば、目の前に犬がいなくても、今まで見たり触ったりしたことがある「犬」を思い浮かべることが出来ます。言葉を使って、目の前にないものについて「考えること」。その力が私たちを過去の失敗や将来の不安に閉じ込めてしまいます。

マインドフルな状態とは

「心ここにあらず」の状態から、「ハッと気づいた」状態です。

言葉(過去や未来・此処ではないどこか)ではなく、体の感覚や呼吸といった「現在・ここ」での感覚を繊細に感じている状態です。そのような状態になることで、「考え込み・心ここにあらず」の状態から脱することが出来ます。

(※不安がなくなるわけではありません。不安の存在を認めつつ、そこにとらわれなくなることで、辛さや問題が軽くなっていくのです)

マインドフルな状態を目指す練習をしていきます

  • 思考・感情・身体感覚に気付くエクササイズ
  • マインドフルネス呼吸法
  • ボディスキャン

などのエクササイズを行い、「いまここ」の感覚に繊細に気付いている状態を体験していきます。そのような状態を作る訓練を通して、「考え込み」に嵌りにくくなる(嵌ってもすぐに抜け出せる)ことを目指します。

日時など

①金曜グループ(基本コース)

日時:毎週金曜 10:00~12:00

場所:2階 多目的ルーム

※1クール8回(約2ヶ月間)です

②土曜グループ(実践コース)

日時:第1・3・5土曜 14:15~16:30

場所:3階 デイケアルーム

※毎週開催される「再発予防グループ」の中で、マインドフルネスのエクササイズを行っています

まとめ

うつ病や不安障害の患者さんの中には、“ぐるぐる考え込む状態(考え込み、反すう思考)”で苦しんでいる方がおられます。
それは、「考え(過去や未来・此処ではないどこか)」に支配された状態です。
マインドフルネスでは、「いまここ」の感覚に繊細に気付くエクササイズを通して、「考え込み」に嵌りにくくなる(嵌ってもすぐに抜け出せる)ことを目指します。
興味のある方・参加を希望される方は医師にご相談ください。

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<マインドフルネスについての記事はこちら>

マインドフルネスについて

、マインドフルネスが再発予防に役に立つのか?

マインドフルネス呼吸法のご紹介

マインドフルネス実践のポイント

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関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。