女性とうつ病|あらたまこころのクリニック
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女性とうつ

うつ病は女性に多い

うつ病は珍しい病気ではない

近年、うつ病の患者数は増加傾向にあります。

その背景としてはリストラなどに代表される職場の問題、結婚・家族観の変化やうつ病の社会的認知が上がったことなどが考えられます。うつ病は決して珍しい病気ではありません。誰でもかかる可能性があるのです。

統計的には一生でうつ病にかかる人は約15人に1人の割合だということです。

女性のうつ病は男性の約2倍

その中でも、女性は男性よりうつ病にかかりやすいというデータがあります。

厚生労働省研究班の調査によると、女性のうつ病の有病率は、男性に比較すると約2倍程度高く、およそ8~10人にひとりがうつの経験者だと言われています。

ライフサイクルの中でのストレスが一因

女性は月経の初来、就職、結婚、出産、育児、中年期(更年期、初老期)、老年期とさまざまな時期のライフサイクルを経験します。

そのライフサイクルの中で、結婚、出産などで生活が一変したり、仕事と家事や育児・介護などとの両立など、女性ゆえに生じる様々なストレスが、うつ病の発症率を高めている原因と考えられます。

ライフイベントによる女性ホルモンの変化も原因

また、ライフイベント(思春期・妊娠・出産・更年期・閉経など)による女性ホルモン周期の急激な変化なども関係しています。

女性ホルモン(エストロゲン)の急激な変化によって、脳のバランスが崩れて、うつになりやすくなるのです。エストロゲンが急に減る産褥期(出産直後)、エストロゲンの分泌が減少する更年期に、うつ病の発症率は上がります。

女性特有のうつ病三つ

以下が女性特有の代表的なうつ病です。

  • 月経前不快気分障害(PMDD)
  • 産後うつ
  • 更年期うつ

これらについて、詳しく説明します。

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月経前不快気分症候群(PMDD)

月経前不快気分症候群(PMDD)とは

月経の数日前から月経がはじまるまでの間に、下腹痛、便秘、吐気、乳房の痛み、のぼせ、イライラ、うつ気分になるなど、様々な症状が出る女性は多く見られます。

月経のある女性の50%~70%が、そういった症状を持っていると言われています。

PMSとPMDDの違い

月経前症候群(PMS)
少し辛いが日常生活を送れる程度のもの。症状は、全体に軽症で、月経の始まりと同時に消えていくのが普通
月経前不快気分障害(PMDD)
月経のある女性の5%の女性に見られる、さらに重症なもの

PMDDは、PMSと同じような身体症状が現れますが、さらに日常生活さえもままならないほどの気分の悪化が現れます。

普段は全くうつ症状のない女性が、月経開始数日前から、抑うつ感や不安感などの精神症状が前面に出て、社会および家庭生活を送るうえで大きな障害となります。時には、攻撃的、暴力的になったり、重度の抑うつ感から自殺関連行動をとることさえあります。

このような症状は、月経開始から数日後には消失し、全く普通の精神状態に戻ります。

PMDDの原因は、女性ホルモンなどの異常や、脳内神経伝達物質(セロトニン)の欠乏などとする説がありますが、まだはっきりとはわかっていません。

しかし、PMDDは病気ですので、PMDDが疑われるようであれば、早めに専門医に受診することをお勧めします。

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産後うつ

5人に1人以上が産後うつ病にかかる

女性は、出産後にうつ病にかかることがよくあります。産後うつ病と呼ばれるものです。

産後、女性の10~15%が産後うつ病に苦しんでいるというデータがあります。

出産後、女性の身体と環境は大きく変化をします。

産後うつ病の症状

産後うつ病の症状は、一般的なうつの症状とかわりありません。
以下のような症状が続くようであれば、産後うつ病の可能性があります。

  • 眠れない
  • 食欲がない、吐き気がする
  • 頭痛がする、朝起きて気分がゆううつ
  • 疲れるやすい、気力がでない
  • 涙もろい
  • 自信が持てない
  • 子どもに愛情が持てない
  • いらいらする、不安になる
  • 神経質になる

うつ病といえばこころだけの病気と思われがちですが、頭痛や吐き気などの身体症状が出る事も多くあります。上記以外にも原因不明の体調不良が続くようことがあれば、うつ病を疑い、一度受診してみましょう。

うつ病と女性ホルモンの関係

身体の変化とは、女性ホルモンの変化です。

下のグラフのように、妊娠中は女性ホルモンの血中レベルは徐々に上がり、とても高くなっていますが、出産後、急激に低下し、妊娠前の元のレベルに戻ります。

このホルモンの急激な変化が、うつ病と大きく関係していると言われています。

環境の変化も大きく関係

また、環境が激変することも大きく関係しています。

生後間もない赤ちゃんは、昼夜関係なく泣き、母親となった女性は、まとまった睡眠時間をとることができません。

何もできない赤ちゃんのお世話で外出もままならず、孤独を感じる人も多いようです。
さらには、自由な時間がもてなくなったり、疲れているにも関わらず、たくさんの来客者が訪れ、いろいろな準備に追われたり...

母親なら当たり前と思うかもしれませんが、これは本当に過酷な日々なのです。

これらの理由から、産後うつ病になる女性が多いのです。

産後うつ病は、あまり知られていないため、うつ病だと気づかずに放置してしまうこともよくあります。しかし、症状がひどくなると、幼児虐待や、母子で心中などということにもなりかねません。

また、母親の精神状態は、赤ちゃんも大きく影響を受ける可能性がありますので、なるべく早く専門医のいる病院に行って適切な処置を受ける必要があるでしょう。

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更年期うつ

更年期障害とは

一般的に、更年期とは、閉経をはさんだ前後4~5年間くらい、つまり45~55歳くらいまでの時期をいいます。

更年期には、女性ホルモンの分泌が急激に減少します。これが、全身の臓器や代謝系に影響を及ぼし、さまざまな更年期症状が起こります。

こうしたホルモンの影響によって、以下に示すような、身体的な症状から精神的な症状まで現れることがあります。これら更年期障害の症状が、うつ病の症状の一部である場合があります。

更年期障害の症状

身体的な症状

  • ほてり・のぼせ
  • ホットフラッシュ
  • 発汗
  • 手足のしびれ
  • 便秘
  • めまい
  • 肩こり・腰痛
  • 動悸
  • 胸やけ
  • 冷え
  • 頻尿

精神的な症状

  • 不眠
  • 憂うつ
  • イライラ
  • 集中力・記憶力の低下
  • 倦怠感
  • 不安
  • 意欲の低下

さまざまなライフイベントも影響

また、この時期には、子離れ、親の介護、夫の定年、肉親との死別などのライフイベントが多くあります。

家庭内での役割が大きく変化し、他にも、身体的機能や容貌も衰えるなど、不安定な心理状況なども発症の原因となります。

子どもの独立による「空の巣症候群」や、親の介護などからなる「介護うつ」なども、その一例です。

更年期障害かを見分ける

更年期障害かどうか、また更年期障害によるものだとしたらどの程度なのかは、「クッパーマンの更年期指数」や「簡易更年期指数(SMI)」等でチェックすることができます。

更年期に起きるうつ病は気づきにくい

更年期障害の症状は、うつ病の症状と似ていますので、うつ病になっていても気づかず、見過ごされやすいのですが、心身の不調が長く続くときは、うつ病ではないかと疑ってみる事も必要です。

特に「強い憂鬱感」「何をしても楽しくない、興味がわかない」など抑うつ気分が2週間以上続く時は、更年期うつ病の疑いがあります。

また、PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)、産後うつ病の既往のある女性は、更年期うつになりやすいという報告もされていますので注意が必要です。

少しでも不安がある場合はなるべく早く専門医のいる医療機関で受診しましょう。

また、うつ病の治療では、家族や周囲のサポートがとても重要になります。
家族に、家事や親の介護などを分担してもらったり、周囲の人に話し相手になってもらったりして、ストレスを減らすように工夫をしましょう。

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うつと痛み

うつ病は、こころの病気だと思われがちですが、実際には「精神的な症状」と「身体的な症状」の両方が出てきます。

うつ病の約6割の人が痛みを感じている

うつ病の症状として、痛みの症状があらわれるのは、うつ病にかかっている人の約6割だという調査結果があります。

こんなに多くの方が「痛み」を感じているのにも関わらず、うつ病の症状に痛みがあることは知られておらず、医師に症状を訴えなかったり、または心療内科・精神科などの専門医の受診をしなかったりしているのが現状です。

痛みの場所や強さはさまざま

うつ病での痛みの症状が現れる場所は、頭、首や肩、腰、背中、胃、関節など、人によってさまざまです。

どんよりとしたにぶい痛みをうったえる方が非常に多いのですが、中には鋭い痛みの場合もあり、その強さも人によってさまざまなのです。 一日のうちで、痛みの部位や強さが変わることもあります。

痛みを放っておくと、うつ病の悪化にもつながる

痛みがにぶいと言っても、その痛みは思っているよりも深刻でつらい場合があります。例えば、仕事や家事の能率が下がるなど、痛みのために、 日常生活に影響が出てしまうことがあります。

また、痛みがつらいため、余計に気持ちが落ち込んで、うつ病の回復が遅れてしまったり、さらには、痛くて仕事に集中できない、家事をすることができないなど、日常生活に影響が出て、さらに気分が落ち込み、うつ病の病状全体が悪化するという悪循環に陥ってしまう事もあります。

うつ病のより早い回復のために、痛みに注目した治療をすることは大切なことです。気持ちの変化だけでなく、からだの痛みの症状や、痛みの症状の変化などを感じたら、かならず主治医に相談しましょう。

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