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土曜セミナー 相手を大切にしたいからこそ、適切に「ノー」と伝えましょう

土曜セミナー6月11日は「 ~アサーション~ 適切な『ノー』の伝え方」を開催しました。

前回のアサーション・プログラム「~自分の気持ちを伝えてみよう~

 

ムリな頼みごとを断れなくて、後で困ったことはありませんか?

たとえ大切な人との間でも、そうしたことは起こるものです。

20160528_考え込み1[ たとえば・・・ ]

  • 体調が悪いのに食事会の誘いを断れず、
    行っても楽しくなかった / 体調を崩してしまった
  •  仕事をたのまれ抱え込んでしまい、
    期限に間にあわず迷惑をかけてしまったなどなど。。

 

20160611アサーション悩む人2自分が「ムリだなぁ、嫌だなぁ」と感じるような依頼や、頼みごとを断われなかった結果、

  • あとで後悔する
  • 頭の中でグルグルまわってしまう
  • 気持ちを引きずってクヨクヨする

ことはないでしょうか。

上手く断ることができないと、相手に対してハラを立ててしまい対人関係がギクシャクすることもあります。

こうした問題を解決する手段として、
相手を攻撃することなく自分の意見を飲み込むのでもなく
目の前にある問題を解決し、より良い人間関係を構築する
スキルに

アサーション」があります。

 

「ノー」ということのポジティブな側面

「ノー」と言えることにはポジティブな側面があります。
20160611アサーション「ノー」のメリット1

  • 「ノー」ということで裏表のない、よい人間関係が作れる
  • 「ノー」ということでたくさんの仕事量を抱え込まなくてもよくなる
  • 相手に対して何ができて何ができないか分かってもらう
    (相手と一緒にできる事を考えることにもつながる)

 

NOの意味

断ること、「NO」は
 ・ 相手を拒絶すること
 ・ 自分に能力ではないこと    ではありません

相手は物事に対してお願いをしているので、断りたい「」は頼まれた物事に対して断っているのです。
相手が断ったときも、頼んだ物事に対して断っているので、頼んだ「」を拒絶しているわけではないのです。

セミナーでは

・適切な「ノー」の伝え方
・断れないことのデメリット /ノーを言えなくさせる理由
・アサーティブに 「ノー」を伝えるときのポイント8点
・適切にノーを伝えていけるようになるためには

などを中心に、具体的なシチュエーションを交え、アサーティブな断り方の参考例をお伝えしました。
断りたいことの的を絞り、素直に「ノー」を伝えることができれば相手とよりよい関係を気づいていくことにもつながります。

20160611アサーション_プログラム

 

アサーション・グループの紹介

20160611アサーション_プログラム日程

アサーションをより実際の生活の中で活用していくためには、 練習を積み重ねることが大切です。
アサーション・グループでは、場面や状況を設定したロールプレイによる練習を行っており参加された方はフィードバックをもらうことで、たくさんの気づきを得られ、職場や私生活で活用されています。

*当院のセミナーおよびプログラム参加には、医師の診察と判断が必要です。あらかじめご了承ください。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。