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症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

睡眠障害・不眠症

INSOMNIA

睡眠時無呼吸症候群とは何ですか?

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、睡眠関連呼吸障害のうちの1つです。

睡眠時無呼吸症候群には、閉塞型・中枢型・混合型がありますが、もっとも頻度が高いのは閉塞型です。これは、舌や喉の筋肉が睡眠中に弛緩し、気道が閉塞、もしくは狭窄することで生じ、激しいいびきや中途覚醒による睡眠不足、また無呼吸の間には強い換気努力がみられます。

なお、中枢型では、睡眠時に呼吸中枢からの呼吸指令の途絶が起こります。閉塞型と中枢型の混合型がみられることもあります。

 

発症因子として最も多い基礎疾患は、肥満です。そのほか、加齢や小顎骨の発育障害(小顎症)、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎による鼻閉があげられます。睡眠障害による二次障害では、日中の眠気や疲労感・集中力の欠如による日常生活への支障はもちろん、吸気努力による睡眠中の陥没呼吸、胸部の変形、さらに心血管への負荷から、高血圧や不整脈などの循環器系疾患の発症、増悪へとつながることもあります。

 

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。