あらたまこころのクリニック「症状別のよくある質問」ページ

症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

思春期の不登校・引きこもり

FUTOUKOU HIKIKOMORI

子どもに何を言っても反発されるか無視されてしまいます。どのように声をかけたらいいのかわかりません。どうしたらいいのでしょうか?

不登校やひきこもり状態の改善にはコミュニケーションはとても大切です。つい、子供さんのためにと思って、子供さんに注意をしてしまいがちで、これを「間違い指摘反射行動」と呼びます。逆効果になります。お子さんを思うからこそ、気がかりなこと伝えたいことがたくさんあるという方も多いと思いますが、まずは聞き上手になり、お子さんが何か話し始めた時には、否定をせずにしっかり話に耳を傾けて、気持ちに寄り添ってあげてください。言葉では反発するようなことを言うかもしれませんが、実は、心のなかでは、学校に行けなかったり引きこもっている自分を責めていたり、強い焦りや不安を感じていたりします。そのような状態で、さらに追い打ちをかけるような言葉を伝えても届きません。まずは、今のお子さんの気持ちを受け止めてください。伝えたいことを伝えるのはその後でも遅くはありません。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。