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できるだけ薬に依存させない治療。あらたまこころのクリニックオフィシャルブログ

当院の新型コロナウイルス対策

カテゴリー: おしらせ, その他 | 投稿日: 2020-03-05

連日、新型コロナウイルスの話題がニュースで報道され、怖くなりますよね。マスクが手に入りづらくなり、様々なイベントが中止になり、学校も休校になったりして、生活への影響がどんどん広がっています。

当院の院長も、先日、ある講演会で、うつ病の講演をする予定でスライドをたくさん準備して張り切っていましたが、国の集会活動の自粛により、当日になって突然、講演会中止となりました。コロナがこんなに身近なことにも影響を及ぼすようになってきたのかと、改めて感じています。

• コロナ対策として、手洗いやうがいに加えて、某電気メーカーの「空間除菌脱臭機」を導入しました

さて、コロナ対策としては、手洗いやうがいが効果的ですが、当院では、これらの対策に加えて、待合室とデイケアに次亜塩素酸で空気を洗う「ジアイーノ」という空間除菌脱臭機を設置しています。実際には、どれくらい効果があるかどうかは分かりませんが、何でも試してみようと導入しました。

この空間除菌脱臭機は、「空間の除菌・脱臭に特化し、菌やウイルス、ニオイにすばやく優れた抑制力を発揮する」そうです。新型コロナウイルス対策として手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。これを、空間に広げるという仕組みです。
仕組み上、塩素の匂い(プールの臭い)がしますが、ご理解いただければと思います。

果たして効果がどのくらい出るかは未知ですが、何でも試してみることにしました。効果があると良いですね。

• そもそも新型コロナウイルスとは?

新型コロナウイルスについては、分かっていないことが多くあり、まだまだ未知のウイルスですが、これまでに知られてきていることを簡単にまとめてみます。

コロナウイルスについて知られてきていること

【感染経路】
現時点では、飛沫感染(感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染する)と、接触感染(感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人が触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染する)の2つが考えられます。

【潜伏期間】
世界保健機関(WHO)のQ&Aによれば、現時点の潜伏期間は1~12.5日(多くは5~6日)とされています。また、さまざまな情報から、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。

【治療方法】
有効な抗ウイルス薬等の特異的な治療法はなく、対症療法を行います。

【対策】
一般的な衛生対策として、咳エチケットや手洗い、うがい、アルコール消毒などを行ないます。手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。

コロナウイルスは、「エンベロープウイルス」
ウイルスはその構造からエンベロープのあるウイルス(エンベロープウイルス)と、エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープウイルス)に分けられます。
エンベロープウイルスは、アルコール消毒剤によりダメージを受けやすいのに対し、ノンエンベロープウイルスは、アルコール消毒剤が一般的に効きにくい傾向にあります。

新コロナウイルスは、「エンベロープウイルス」なので、アルコール消毒が有効とされています。アルコールが膜を壊してウイルスにダメージを与えるため、アルコール消毒剤が有効と言われています。

もし、家族に感染が疑われる人がいたら
厚生労働省のホームページでは、ご家族に感染が疑われる人がいる場合の注意点について、以下のように紹介されています。

1.感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
2.感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
3.できるだけ全員がマスクを使用する
4.小まめにうがい・手洗いをする
5.日中はできるだけ換気をする。
6.取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
7.汚れたリネン、衣服を洗濯する
8.ゴミは密閉して捨てる

※詳しくは、厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00009.htmlをご覧ください。

生活に大きく影響を与えている新コロナウイルス。早く終息することを願いつつ、患者様に安心してご来院いただけるように、当院では引き続き、ウイルス対策を行っていきます。

健康づくりのための睡眠12箇条

カテゴリー: 不眠症 | 投稿日: 2020-02-07

今年度もあと1ヶ月となりました。年度替わりには、環境の変化がつきものです。例えば、引っ越し、仕事の人員変更など様々です。気温も寒くなってきました。このような環境変化が生じるときには、睡眠に影響が生じ、不眠になることがあります。

不眠は、日中のパフォーマンスに影響を与えるのみならず、うつ病、認知症、生活習慣病などと関連していると言われています。

厚生労働省は良い睡眠を取るための【睡眠12箇条】というものを発表しています(厚生労働省健康局 健康づくりのための睡眠指針2014)。

そこで今回は、【睡眠12箇条】について、ご紹介したいと思います。

【目次】

1.不眠って?

2.【睡眠12箇条】をおさえよう

3.今回のまとめ

 

  • 不眠って?

今の時代、“不眠”という言葉は日常でよく用いられています。

不眠には大きくわけて、入眠困難(寝つくのに一定時間がかかる)、中途覚醒(夜中に何度も目が覚め、再入眠しづらい)、早朝覚醒(起床予定時間よりも早くに目が覚め、再入眠しづらい)、熟眠障害(一定時間眠ったにも関わらず、満足のいく睡眠が取れていない)の4つがあります。厚生労働省によれば、日本人を対象とした調査で、5人に1人が、何らかの睡眠のトラブルがあると回答している現状があります。

  • 【睡眠12箇条】をおさえよう

厚生労働省健康局が発表した“健康づくりのための睡眠指針2014”は以下のようになっています。

第1条:良い睡眠で、からだもこころも健康に。

第2条:適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
→睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くする。就寝前の喫煙やカフェイン摂取を避ける。

第3条:良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
→睡眠時無呼吸は生活習慣病の原因になる。肥満は睡眠時無呼吸のもと。

第4条:睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。

第5条:年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
→必要な睡眠時間は人それぞれ。睡眠時間は加齢で徐々に短縮。年をとると朝型化。男性でより顕著。

第6条:良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。

第7条:若年世代は夜更かしを避けて、体内時計のリズムを保つ。
→休日に遅くまで寝床で過ごすと夜型化を促進。朝目が覚めたら日光を取り入れる。

第8条:勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
→睡眠不足が蓄積すると回復に時間がかかる。午後の短い昼寝で眠気をやり過ごし能率改善

第9条:熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
→寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る。適度な運動は睡眠を促進。

第10条:眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
→眠たくなってから寝床に就く。就床時刻にこだわりすぎない。眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに。

第11条:いつもと違う睡眠には、要注意。
→睡眠中の激しいいびき・呼吸停止・手足のぴくつき・むずむず感・歯ぎしりは要注意。眠っても日中の眠気や居眠りで困っている場合は専門家に相談。

第12条:眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
→専門家に相談することが第一歩。薬剤は専門家の指示で使用。

(本記事では、一部抜粋して記載しております。詳しくは厚生労働省のホームページよりご確認ください。)
これらの12箇条を意識して、良い睡眠習慣を作っていくことが大切です。

 

  • 今回のまとめ

睡眠は健康維持に欠かせない、大切なものです。“健康づくりのための12箇条”を参照し、より良い睡眠習慣を作りましょう。不眠でお困りの方は、専門機関にご相談ください。

あがり症(社交不安障害)とマスク

カテゴリー: おしらせ, 社交不安, 社会不安障害 | 投稿日: 2020-02-04

最近、診察で「マスクをしているとなんだか安心するんですが、なぜでしょうか?」とお話される患者さんがおられますが、実はあがり症(社交不安障害)の治療では、とても重要な意味があります。

マスクの役割

この冬は、新型コロナウイルスが流行し、インフルエンザの流行も心配ですし、毎日マスクをつけて生活している人もたくさんおられると思います。薬局やコンビニではマスクの品薄状態になっているようです。

さて、マスクには、いくつかの役割があるように思いますが、みなさんはどのような理由でマスクをつけていますか?

病気の感染や予防のためのマスク

「自分自身の病気の予防」の役割
新型コロナウイルスやインフルエンザ、風邪の予防として、マスクを着用されていることは多いです。しかし、実はマスクの単独着用は、インフルエンザなどウイルス性の病気の予防には有効ではないと耳にします。一方、手洗いは、予防に有効だと実証されており、マスクを病気の予防のために着用する場合は、手洗いを併用することが効果的と考えられています。
マスクの単独着用はウイルスには効果がありませんが、実は花粉やホコリには効果があるようです。というのは、ウイルスはとてもとても小さいので、マスクの目をくぐってしまうのですが、花粉やホコリは大きく、マスクの着用によって体内に入ることを防ぐということです。

⦁ 病気の人が「ほかの人への感染の予防」をする役割

実はマスクの一番効果的な使い方は、風邪やインフルエンザなどの症状で咳やくしゃみのある人が着用し、周りに菌をまき散らさないことと言えます。
咳やくしゃみによって飛び散る体液にウイルスや菌が含まれていて、それによって、周りの人に感染してしまいますので、それを防ぐということです。

つまり、マスクは、病気の人がすることには効果があるが、健康な人がウイルス性の予防のためにすることは効果がないということです。
このことを皆さんが知っていれば、今のマスクの品薄状態が緩和されるかもしれませんね。

では、他に何か役割はないでしょうか?実は、マスクには、他にも重要な役割があります。

マスクをしているとなんだか安心!?」顔を隠すためのマスク

マスクには、輪郭や表情を隠したり、あるいは、メイクや髭を隠す効果があります。特に近年のマスクは鼻からあごまで覆う大きなものが主流ですので、顔の下半分はほとんど隠れる状態になります。
「マスクをつけるとなんだか安心する」というのは、患者さんからもよく聞くフレーズです。心当たりのある方も多いのではないでしょうか。

⦁ 「安全保障行動」としての役割
実は、社交不安障害の方にとって、この「顔を隠す役割」が、不安を下げるための行動(「安全保障行動」といいます)になっている場合があります。
社交不安障害になると、相手からどう思われているかがとても気になり、人前であがります。そして、緊張したり顔がこわばっていることを相手に知られることが極端に不安になります。ですので、マスクをして自分の顔の表情が隠れることで安心し、人前に出たり人と接したりしやすくなるのです。そして、知らず知らずにマスクが手放せなくなってしまうこともしばしばです。
「マスクをつけるとなんだか安心する」というのは、実は不安に対する「安全保障行動」かもしれません。そのことに気づかない人は多いですが、ここが、社交不安障害が治るかどうかのポイントです。皆さんはどうでしょうか?

まとめ
新型コロナウイルスやインフルエンザの影響もあり、いつもの冬に比べてマスクをされている方が多いですが、社交不安障害(あがり症)の方にとって、マスクの役割には、病気の感染予防だけでなく、「不安を下げるための役割」があります。知らず知らずのうちに「マスクをすると安心」して、マスクが手放せなくなってしまうかもしれません。
マスクはとても身近なものですが、「マスクをつけるとなんだか安心する」という方は、一度、そのマスクの意味について考えてみるのもよいかもしれません。

就労移行事業の方との連携(地域連携)について

カテゴリー: 復職支援プログラム | 投稿日: 2019-12-05

●就労支援のための地域連携について

「仕事をしたいけど、何からすればいいか分からない・・・」
「仕事を始めても、続けられなくなってしまうことが多い・・・」
「病気の治療もしっかりと続けながら、就労したい・・・」

うつ病や不安障害の治療をされながら、仕事に就きたいという方はたくさんおられます。もちろん経済的な理由ということも多いですが、実は「ストレス対処の練習の場面がある」という点でも、就労を希望される方がスムーズに就労できるように支援をしていくことは、非常に大切なことだと感じています。

当院のデイケアでは、就労支援のプログラムとして、認知行動療法、アサーション、スポーツなどのプログラムを行っており、患者様が少しでもスムーズに就労できるよう、支援を続けています。

また、当院では、以前より、ハローワークと連携して、患者様の就労の支援を行ってきました。このような地域との連携は非常に大切です。1つのクリニックだけでは「あと、もう一歩」「もう少しこういう支援ができたら」ということが、地域連携によってできることがあります。

●就労支援サービス「LITALICO(りたりこ)」との連携

こうした地域連携の一環として、11月28日(木)には、就労支援サービスを行われている「LITALICO(りたりこ)」の方に来ていただき、院長とスタッフで、支援の内容や今後の連携についてお話をさせていただきました。LITALICOさんでは、就労するまでの支援に加え、就労してからの「定着支援」にも力を入れているということでした。また、職場の見学に行ったりもできるとのことで、医療で行うサービスとは、一味違ったサービスを提供されていると思います。今後、お互いに協力して、就労を希望される患者さんへよりよい支援ができればと思っています。

このように、当院では、就労支援のサービス以外にも、地域連携を行い、より患者さんに役立つ医療を提供していきたいと思っています。

アルコール依存症のお薬
「セリンクロ」の勉強会を行いました

カテゴリー: アルコール依存症 | 投稿日: 2019-11-20

11月11日(月)、当院で、アルコール依存症のお薬:飲酒量低減薬「セリンクロ」について勉強会がありました。

⦁ アルコール依存症とは

アルコール依存症とは、習慣的な多量飲酒により脳が障害され、自分の意思ではお酒の飲む量、飲む時間、飲む状況といった「飲み方」をコントロールできなくなる病気のことです。病気が進行すると、毎日の生活は、飲酒中心となりやがて身体、社会、精神的な問題を併発しながら徐々に悪化していきます。
しかし、飲酒をコントロールできないのは、「意思が弱いから」や「だらしない性格」なのでなく、依存症という「病気」の症状です。

⦁ アルコール依存症の治療

アルコール依存症の治療目標としては、「断酒」が基本です。しかし、長年飲酒を続けてきた生活パターンを一人で変えていくことはとても困難です。同じ問題を抱えて通院している仲間とともに、専門的な治療を受け、断酒生活に取り組んでいくことが大事になってきます、
当院では、アルコール依存症の方に、薬物療法、デイケア、グループ療法を通して回復のサポートを行っています。

薬物療法 アルコールの分解が抑えられ、少量の飲酒でも悪酔いの状態になる薬(抗酒剤)などを用いて、断酒のサポートをします。
デイケア 同じ病気をもつ仲間と共に生活をすることにより、日常生活能力の向上や社会復帰を目指します。
グループ療法 アルコール依存症を正しく理解し、再飲酒を予防するための治療教育や、自らの体験を語り仲間の体験を聞くことで今までのアルコールの問題を振り返るグループミーティングを行います。その中で、自分が今後どのようなアルコール無しの生活をつくっていくかを考えます。また、自助グループの方(断酒会、AA)の方に来ていただき、体験談等を語っていただきます。
SMARPP アルコール依存症のための認知行動療法のプログラムです。ワークブックを用いながらアルコールの問題について仲間と意見を交換しながら理解を深めていきます。学習に加え、自分自身の今までを振り返り、現在の生活について考えていきます。
内容:アルコール依存症の病気について
アルコールによって引き起こす身体症状について等

こうした治療を継続し、アルコールの問題を克服して健康な生活をされている患者さんはたくさんおられます。
ただし、中には、軽症で断酒治療には抵抗がある方や、断酒が必要でも様々な理由で断酒治療が難しい方もみえます。

⦁ アルコール依存症の新しいお薬「セリンクロ」とは

軽症で断酒治療には抵抗がある方や、断酒が必要でも様々な理由で断酒治療が難しい方が治療をすすめるための第一歩として、新たに飲酒量低減薬(セリンクロ)が治療の選択肢に加わり、2019年3月より治療薬が開始になりました。

セリンクロとは、

⦁ アルコール依存症と診断され、治療の意思のある患者さんに処方されるお薬です
⦁ 飲酒量を減らす(節酒、減酒)ためのお薬です

セリンクロは、全てのアルコール依存症の方に適応するわけでなく、治療を開始するにあたっては医師の診察による判断が必要です。また、セリンクロの副作用で、胸のむかつき(悪心)やめまいなどが見られることがあるため、飲み方について医師や薬剤師の指導を守っていただくことが大切です。

断酒による治療が必要となる方
⦁ 入院による治療が必要な方
⦁ 日常生活に支障をきたしている方
⦁ 健康状態が重篤な方
⦁ 緊急な離脱症状の治療が必要な方
セリンクロによる治療(節酒、減酒)が適している方
⦁ 仕事・家庭生活が安定している方
⦁ 身体症状や精神症状が軽度で、外来で治療が可能な方
⦁ 飲酒量低減治療への意欲のある方

やはり、アルコール依存症の治療は、「断酒」が基本ではありますが、軽症で、合併症などがない場合では、飲酒量の低減で症状が改善することがありますので、アルコールの問題が気になっている方は、是非一度、医師にご相談ください。