不眠に対する行動療法カウンセリング
<目次>
不眠に対する行動療法カウンセリングとは
当院で行っているプログラムのご紹介
まとめ
不眠に対する行動療法カウンセリングとは
不眠症の治療には、薬物療法と行動療法があります。
当院では不眠の症状がある患者様一人一人に合わせた、睡眠をサポートするお薬を処方し (薬物療法)、それと並行して、希望される方には、質の良い眠りのための生活習慣作りをサポートするカウンセリング(行動療法)を行っています。
不眠にはさまざまな原因がありますが、なかには「眠れない癖」がついてしまっている可能性のある不眠があります。こうした不眠(原発性不眠)に対しては、「ぐっすり眠る癖」に再学習していく治療 (行動療法)が有効で、このカウンセリングでは、「習慣を変える」ことを目標にしていきます。
当院で行っているプログラムのご紹介
当院では、不眠に対する行動療法カウンセリングを、1回30分、全8回(約2~3カ月間)で行っています。治療プログラムの内容は、過去のブログ「不眠への治療プログラム②」「不眠への治療プログラム③」「不眠への治療プログラム④」で詳しく書いてありますので、ぜひご覧ください。
※カウンセリングは保険適応外となります。
※希望される方は、診察で医師にご相談ください。
行動療法カウンセリングでは「眠れない癖」を「ぐっすり眠る癖」に変える(再学習する)ことを目標にしますが、「習慣を変える」というのは、なかなか簡単なことではありません。カウンセリングが始まると、毎日睡眠日記を記入したり、今まで前日に寝れなかった時は昼寝で睡眠を埋め合わせしていたことをやめたり、眠くても決まった時間までは寝ることを我慢したりします。これは時にとてもつらいことかもしれません。
しかし、実は、私たちにとって良くない癖は、「短期的には楽になるけれど、長期的にはつらさが続く」場合が多いものです。この癖を変えていくためには、下の「洗濯バサミの図」のように、「短期的には苦しいけれど、長期的に楽になる」というプロセスが必要なことがあります。
不眠の行動療法カウンセリングでは、この苦しい時期を、医師やカウンセラーとともに乗り越えていきます。1人だとなかなか達成できないことも、医師やカウンセラーと一緒に取り組むことで達成しやすくなるでしょう。
まとめ
不眠症の治療には、薬物療法と行動療法があり、当院では、お薬の処方に加え、質の良い眠りのための生活習慣作りをサポートする行動療法カウンセリングを行っています。
当院の行動療法カウンセリングは、1回30分、全8回(約2~3カ月間)で行っています(カウンセリングは保険適応外になります)。
行動療法カウンセリングでは「眠れない癖」を「ぐっすり眠る癖」に変える(再学習する)ことを目標にします。「習慣を変える」というのは、なかなか簡単なことではありませんが、「短期的には楽になるけれど、長期的にはつらさが続く」癖を、「短期的には苦しいけれど、長期的に楽になる」習慣に変え、苦しい時期を、医師やカウンセラーとともに乗り越えていきます。1人だとなかなか達成できないことも、医師やカウンセラーと一緒に取り組むことで達成しやすくなるでしょう。
不眠でお悩みの方は、ぜひ一度、当院の医師にご相談ください。
関連する情報
監修
-
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。
最新の投稿
- 社交不安障害専門療法2023年10月27日あがり症・社交不安障害の治療の仕上げ 行動実験
- 心の整理面接2021年6月21日困りごとを整理して、こころの地図を作ろう
- 2021年4月8日生まれつきの気質と変わる性格 クロニンジャー理論 第2回目
- 認知行動療法2021年4月2日性格は生まれつきなの? クロニンジャー理論 第1回目