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公開日: |更新日: マインドフルネス復職支援プログラムその他

再発予防グループのご案内

再発予防グループのご案内

【目次】
再発予防=自分の状態に気付き、対処すること
日時など
第2・4土曜日のプログラム(問題に対処する)
第1・3・5土曜日のプログラム(自分の状態に気付く)
参加にあたってのお願い
まとめ

再発予防=自分の状態に気付き、対処すること

日常生活でのストレスは幅広く、時に対処が困難だと感じられることがあります。こうしたことが続くと、落ち込んだり不安になったりして、ぐるぐる考え込んだり、何もできなくなってしまい、悪循環に陥りやすくなり、症状の悪化、再発につながってしまいます。

症状の悪化、再発を防ぐためには、ストレスを感じる時に、まずは自分の状態に気づき、落ち着いて対処をすることが重要です。

そのために、このグループでは、自分の生活を振り返り、皆さんでいろいろな角度から意見を出し合ったり、
“今ここ”の自分に気づくトレーニングである「マインドフルネス」のトレーニングをおこなったりしていき、自分の力で日々、心のメンテナンスを続けていくことを目指します。

日時など

日 時 : 毎週土曜日 14:15~16:30(休憩を含みます)

場 所 : 3階 デイケアルーム

第2・4土曜日のプログラム(問題に対処する)

前半は、参加者同士で近況を報告し合います。生活リズムの整え方やストレスを感じる状況での対処の仕方、その時の考え方感じ方などを、同じような症状を経験したメンバー同士で共有していきます。

後半は、参加者の誰かが意見や助言を欲しがっているテーマについて、皆さんでアイディアを出し合うワークを行います。他の参加メンバーの方と、体験を分かち合いながら、ストレス対処の幅を広げていきましょう。

第1・3・5土曜日のプログラム(自分の状態に気付く)

あらたまこころのクリニックでは、自分の状態に気付く練習として、マインドフルネスを行っています。

マインドフルネスとは

「いま、ここ」の感覚に繊細に気付いている状態のことを指します。座禅やヨガや瞑想をイメージしていただければ近いと思います。なぜ、「いま、ここ」に気付いていることが、再発予防になるのでしょうか。

ぐるぐる考え込む状態から脱する

皆さんは、心の中が「過去の失敗」や「将来の不安」などでいっぱいになり、「心ここにあらず」の状態になることはありませんか?こうした“ぐるぐる考え込む状態(考え込み、反すう思考)”になると、不安や辛さが頭から離れずに、気持ちが落ち込んだり、眠れなくなったり、いてもたってもいられなくなったりします。このような状態にならないようにすることが再発予防につながることは、感覚的に理解できると思います。

ぐるぐる考え込む↔「いま」「ここ」

この時、心は「過去や未来」にさまよい、「此処ではない何処か」の出来事を思い出したり、想像したりしています。「いま」「ここ」とは全く逆の状態であることがわかりますね。

マインドフルネスでは、呼吸法やボディスキャンなど、「いま」「ここ」での体の感覚を繊細に感じる練習を通して、“ぐるぐる考え込む状態”に嵌り込まなくなっていくことを目指します。

参加にあたってのお願い

  • 皆さんに安心して課題に取り組んで頂く為に、グループ中に述べられた話の中で、職場や家庭、個人のプライバシーに関わることは、グループ以外の場所で話さないでください。
  • ご不明な点は、スタッフにご相談ください。
  • 初回参加の予定の日に欠席される場合は、クリニックまでご連絡ください。

まとめ

症状が落ち着いた後も、定期的に自分の状態に気付き、対処していく(心のメンテナンス)時間を持つことは大切です。
あらたまこころのクリニックでは、再発予防プログラムを毎週土曜日に行っています。
第2・4土曜日は、メンバーで集まって近況を語り合い、対処の知恵を共有していきます。
第1・3・5土曜日は、マインドフルネスの練習を通して、「いまここ」の感覚を繊細に感じ、「グルグル考え込む状態」から脱する力を養います。
興味がある方、参加を希望される方は、医師までご相談ください。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。