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ゴーギャン展に行ってきました

5月29日に金山になる名古屋ボストン美術館開館10周年記念のゴーギャン展に行って来ました。平日ということで館内は割とすいていて、一枚一枚を実に丁寧に観ているお客さんが多いという印象でした。

初期の作品は風景画など比較的わかりやすいものが多かったのですが、奥に進むに連れて実存的なテーマのものが多くなり、描き手であるポール・ゴーギャンの年齢や心の変化が、観ている私たちの心にも重く伝わってくるようでした。
かの有名な作品「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の前では、たくさんの人が群がって観ていましたが、口をポカンと開けて眺めている人も結構いて、その姿が何ともおかしかったです(笑)。

この日は「ノリタケデザイン100年の歴史」をやっていたので、ゴーギャン展を観終わった後、我々は5階のオープンギャラリーへ足を運びました。壁一面に飾られた数々の食器の美しさには思わずため息が出そうになりました。隣にいた数人の女性たちも「これ一枚いくらくらいするのかしら。」と言いながら見とれていました。ウエッジウッドなどの食器も素敵ですが、やはりこういった東洋の絵柄には自然と心惹かれますね。余談ですが、私はこの日はじめて、「日本が誇る世界のノリタケ」が、ノリタケさんという名前の人によって作られものではなく、則武という場所で創業されたことに由来して名づけられたのだと知りました。

一通り観終わって、メンバーさんに「どうでした?」と感想を聞いてみると、「・・・何とも奥が深かったです。」「いやあ、高尚な世界に触れた気がします。」などのコメントが返ってきました。普段の生活に追われていると、絵画や食器なんてなかなか気に留めることはないけれど、「たまには美術館に行ってみるのも悪くないかな。」と帰りの電車の中でみんなで話していました。みなさん、お疲れさまでした(^^)/♪

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。