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公開日: |更新日: 復職支援プログラム

復職に向けて一歩ずつ進む

Bさん(20代・女性)のケース

短大を卒業し、経理の仕事に就いたBさん。
周囲との関係も良く、仕事にやりがいを感じていましたが、ある日上司から「営業に異動するように」と言われました。

 

経理部と違って営業部はピリピリしたムードで、上司も厳しい人で分からないことがあっても質問や相談をすることができず、全く経験のないBさんは怒られてばかり。家に帰っても仕事のことが頭から離れず、頭痛や吐き気がするようになりました。

 

内科に行って検査をしても「異常なし」と言われましたが、休日も頭痛や吐き気が続いたため、家族に相談して、当院を受診されました。

最初は通院しながら仕事を続けていましたが、仕事のストレスが強くなる一方だったため、医師と相談し、休職することになりました。

 

いきなりリワークプログラムに参加するのは不安だったため、まずは週1回ストレス対処を学ぶ「ストレスケアグループ」に2ヶ月間参加し、自分がこれまで抱えていたストレスを理解しストレスと上手に付き合う方法を学んだ後、リワークプログラムに参加し、復職に向けて、コミュニケーションについて学ぶプログラムと作業能力を高めるオフィスワークのプログラムに参加されています。

 

「今はまだ体力的に疲れやすいので、週2日だけプログラムに参加しています。周りのメンバーさんとも色々お話しできるようになってきたし、だいぶ慣れてきたので、来月からは週4日プログラムに参加できるように頑張りたいです」と明るい表情で話されています。

 

このように、いきなりリワークプログラムに参加するのはハードルが高いと感じている方に対しても、まずは週1回、半日のプログラムから始めることもできます。

復職支援のページ
https://www.mentalclinic.com/program/

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。