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公開日: |更新日: 問題解決療法

問題解決療法のワークショップに行ってきました

問題解決療法のワークショップに行ってきました

問題解決療法のワークショップに行ってきました。

「問題解決療法ワークショップ 入門編・エキスパート編」
平成25年2月24日  新大阪丸ビル新館
講師:平井啓先生(大阪大学、SOLVE Project)、本岡寛子先生(関西福祉科学大学、SOLVE Project)
問題解決療法(Problem-Solving Therapy:PST)はT.J.ズリラやA.M.ネズらによって体系化された治療法で、認知行動療法のアプローチの1つとして、近年注目されている治療法です。うつ病や不安障害のほか、がん患者さんへのアプローチとしても研究が進んでいます。

問題解決療法には、以下のように大きく5つのステップがあります。

ステップ① 問題の整理
ステップ② 現実的目標設定
ステップ③ 解決策の作成
ステップ④ 実行可能な解決策の選択
ステップ⑤ 解決策の実行と結果の評価

 

これらのステップを通して、大きな問題も一度小さく砕いて、解決できる問題から解決していくのが、問題解決療法です。

ワークショップでは、山登りの方法について参加者全員であれこれアイディアを出しあったり、うつ病やがんで苦しむ患者さんの事例に基づいて、問題を整理する練習をしたりしました。

看護師、心理士、医師、学校の先生、その他にもさまざまな職種の参加者が集まったこともあり、たくさんのアイディアが出て、活発な意見交換ができました。

中でも、「問題の定義」についての話し合いは、とても勉強になりました。問題解決療法では、問題を、「なんらかの障害により、そうありたいと思う状態(What I want)と、現在の状態(What is)が不一致であり、具体的な解決策(コーピング)が取れない状態」と定義しています。ただ「困っている」のではなくて、その人が「どうなりたいか?」「どうしたいか?」と、「現在の状態」を、きちんと理解していくことが大切なんだと、改めて感じました。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。