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「5疾病5事業」

平成23年12月11日(日)に、東京にて日本精神神経科診療所特別講演会
「5疾病5事業 ~医療計画と精神神経科診療所~ 伊藤弘人氏(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所社会精神保健研究部部長)」に参加してきました。

これまで医療法第30条に「4疾病・5事業」の規定がありました。

これは、「医療計画に明示し、地域医療連携体制を構築」する重点目標として明記されているもので、今までの4疾病(癌・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病)に「精神疾患」を加え「5疾病・5事業」となり、2013年度以降の医療計画に反映させることとなっています。

精神疾患は、08年調査では患者数が323万人と、現行の4疾病で最も多い糖尿病の237万人を上回る疾患で、特に近年は、職場におけるうつ病、高齢化における認知症の増加等、国民に広くかかわる疾患となっています。

このように医療計画に明示され、「社会を挙げて取り組む疾患」となることは、時代の流れといえるのではないでしょうか。

講演を通して、あらためて精神疾患を抱えた方々を「地域」で連携しながら医療サービスを提供していく流れとなっていくことを再認識し、地域に根ざした精神科クリニックとして何ができるかを考えさせられる一日でした。

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。