あらたまこころのクリニック「治療法について」ページ

公開日: |更新日: アサーション

アサーティブ・トレーニングを受けてきました。

11月下旬、アサーティブジャパン主催の「アサーティブ・トレーニング 1日ビジネススキルアップ講座」を受けてきました。

私たちが日頃誰かとコミュニケーションをとる際に、「なかなか上手くいかないな」「思ったことを伝えきれなかったな」などと感じることがよくあります。

そこで最近注目され始めているのが「アサーション」「アサーティブネス」といった言葉です。

「アサーティブネス」とは「自己主張すること」ですが、単純に自分の意見を押し通すのではなく、自分も相手も尊重し、伝えたいことがきちんと相手に伝わるように話すというコミュニケーションをさしています。

中でも今回の研修は“ビジネススキルアップ講座”ということで、職場でのコミュニケーションに焦点を当てて、講義を受けたり、ロールプレイをするなどして、“アサーティブネスなコミュニケーション”というものを体得することが出来たように思います。

近年、会社の合併や雇用形態の変化、ライフスタイルの変化や、メールなどコミュニケーションツールの変化があり、特に職業場面でのコミュニケーションの難しさや、方法に注目が集まっています。

自分のコミュニケーションのクセを振り返ってみると、攻撃的だったり、受身的になっていたり、あるいは嫌味っぽく作為的になっていたり、様々なパターンがあります。

けれどそれらが悪いことではなく、自分のなりやすいパターンを知っておくことが大切なのだと感じました。

また、アサーティブネスの4つの柱として「誠実」「率直」「対等」「自己責任」が挙げられていました。

コミュニケーションを円滑に進めようとすると、どうしても「伝え方」「技法」といったスキルに目がいきがちですが、この4つの心構えがしっかりとあれば、スキルが身についていなくても相手に伝わるのだということは印象的でした。

ついつい、アサーティブネスな姿勢を忘れてしまい、率直に気持ちが伝えられなかったり、相手に誠実に向き合えなかったりすることもありますが、アサーティブネスの4つの柱を振り返り、忘れないようにしながら、コミュニケーションをとっていけるようになりたいですね。

関連する情報

監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。