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症状別のよくある質問 DISEASE FAQ

思春期の不登校・引きこもり

FUTOUKOU HIKIKOMORI

不登校・ひきこもりはどのように回復していくのでしょうか?

不登校・ひきこもりの回復の進み具合は、隠れている疾患や発達障害が影響したり、環境などが複雑に影響しあうこともあるため人によって違います。良くなってきたと思ったらまた元に戻ってしまったように見えることもあり、行きつ戻りつすることもあるかもしれません。焦らずにいきましょう。心理的な葛藤には回復過程があります。最初は引きこもってしまい、誰とも関わらず、やり場のない気持ちを抱えて焦る気持ちやイライラを感じる時期があり、次に、気持ちが安定してきて安心できる人となら話ができ、心のエネルギーを蓄える時期があります。そこからさらに進むと家族以外とも関わろうという気持ちが出てきますが、思うようにはいかず焦りが生まれ、自分に自信が持てず、不安でいっぱいになることがあります。そして徐々に本人なりの社会参加ができるようになってきます。家族の関わり方も回復段階毎にポイントが異なります。

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。