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アメリカの医療保険制度

 アメリカの医療保険制度

 私が住んでいたアメリカの医療制度について見てきたことを以下に書きました。

 アメリカでは国民の殆どが民間医療保険を利用しています。多くの場合、企業が従業員の福祉福利厚生の一貫として導入し、従業員本人及び、家族が対象となっています。 実際、企業を通して医療保険に加入する事になるため、勤めている企業がどの保険制度やプランで契約しているかによって、受けられる保険の給付内容や自己負担の割合なども異なってきます。
 民間医療保険制度は、PPOプラン、HMOプラン、POSプランの大きく3つのプランに分けられます。プランにより保険料の高さ、医師・医療機関を選択出来る自由度が異なります。
 一番多く利用されているのが、HOMプランです。このプランは、主治医にまず見てもらい、必要であれば専門医に紹介してもらえるというものです。主治医はプランによって定められたリストの中からの選択になり、専門医の受診も主治医の判断によるため、保険料は安いというメリットはありますが、医師・医療機関の選択の自由度が限られてしまうという問題もあります。
 自営業や雇用先が保険に加入していない雇用者、無職の方は個人で民間医療保険に加入することになりますが、自己加入の場合は保険料が非常に高く、健康保険に入っておられない方も多々おられます。
 日本のように、国民全員が公的医療保険に加入し、低額で医療を受けられるのと異なり、アメリカでは、医者や病院にかかることは難しい現状にあります。

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監修

加藤 正
加藤 正医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市から、「日本精神神経学会から専門医のための研修施設」などに指定されている。