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次亜塩素酸の空間洗浄機を設置しました

はじめに

連日、新型コロナウイルスの話題がニュースで報道され、怖くなりますよね。マスクが手に入りづらくなり、様々なイベントが中止になり、学校も休校になったりして、生活への影響がどんどん広がっています。

当院の院長も、先日、ある講演会で、うつ病の講演をする予定でスライドをたくさん準備して張り切っていましたが、国の集会活動の自粛により、当日になって突然、講演会中止となりました。コロナがこんなに身近なことにも影響を及ぼすようになってきたのかと、改めて感じています。

コロナ対策として、手洗いやうがいに加えて、某電気メーカーの「空間除菌脱臭機」を導入しました

さて、コロナ対策としては、手洗いやうがいが効果的ですが、当院では、これらの対策に加えて、待合室とデイケアに次亜塩素酸で空気を洗う「ジアイーノ」という空間除菌脱臭機を設置しています。実際には、どれくらい効果があるかどうかは分かりませんが、何でも試してみようと導入しました。

この空間除菌脱臭機は、「空間の除菌・脱臭に特化し、菌やウイルス、ニオイにすばやく優れた抑制力を発揮する」そうです。新型コロナウイルス対策として手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。これを、空間に広げるという仕組みです。
仕組み上、塩素の匂い(プールの臭い)がしますが、ご理解いただければと思います。

果たして効果がどのくらい出るかは未知ですが、何でも試してみることにしました。効果があると良いですね。

そもそも新型コロナウイルスとは?

新型コロナウイルスについては、分かっていないことが多くあり、まだまだ未知のウイルスですが、これまでに知られてきていることを簡単にまとめてみます。

コロナウイルスについて知られてきていること

【感染経路】
現時点では、飛沫感染(感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染する)と、接触感染(感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人が触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染する)の2つが考えられます。

【潜伏期間】
世界保健機関(WHO)のQ&Aによれば、現時点の潜伏期間は1~12.5日(多くは5~6日)とされています。また、さまざまな情報から、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。

【治療方法】
有効な抗ウイルス薬等の特異的な治療法はなく、対症療法を行います。

【対策】
一般的な衛生対策として、咳エチケットや手洗い、うがい、アルコール消毒などを行ないます。手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています。

コロナウイルスは、「エンベロープウイルス」
ウイルスはその構造からエンベロープのあるウイルス(エンベロープウイルス)と、エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープウイルス)に分けられます。
エンベロープウイルスは、アルコール消毒剤によりダメージを受けやすいのに対し、ノンエンベロープウイルスは、アルコール消毒剤が一般的に効きにくい傾向にあります。

新コロナウイルスは、「エンベロープウイルス」なので、アルコール消毒が有効とされています。アルコールが膜を壊してウイルスにダメージを与えるため、アルコール消毒剤が有効と言われています。

もし、家族に感染が疑われる人がいたら
厚生労働省のホームページでは、ご家族に感染が疑われる人がいる場合の注意点について、以下のように紹介されています。

1.感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
2.感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
3.できるだけ全員がマスクを使用する
4.小まめにうがい・手洗いをする
5.日中はできるだけ換気をする。
6.取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
7.汚れたリネン、衣服を洗濯する
8.ゴミは密閉して捨てる

※詳しくは、厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00009.htmlをご覧ください。

おわりに

生活に大きく影響を与えている新コロナウイルス。早く終息することを願いつつ、患者様に安心してご来院いただけるように、当院では引き続き、ウイルス対策を行っていきます。