7月, 2017年
デイケア 健康促進プログラム
デイケア 健康促進プログラム
デイケアでは毎週水曜日の午後、デイケアのフロアで健康促進プログラムを行っています。前半は気功:ゆっくりとした呼吸と身体の動きで、身体を暖めます。(楽そうに見えますが、結構筋力が鍛えられます)
後半は脂肪燃焼エアロビクス:少し強めの運動でしっかりと身体を動かしています。休憩を挟んで1時間しっかり身体を動かすことで、身体も心もスッキリします。
心の病になると、身体症状が出る人もみえます。身体を動かすことで、その時間は辛いことを忘れることができたり、気持ちを切り替えるきっかけになります。
また、時には悩みにばかり目が向いてしまい、自分の身体のことに目が向かなくなることがあります。身体を動かすことで自分の身体に目が向き、「今、ここ」に気づく、マインドフルネスを体験することができます。そうすることで、治療の効果をより高めることができます。
自分のペースで参加できますので、参加ご希望の方はスタッフまでお申し出ください。
(医師の診断が必要になります)
(看護師・松代)
愛知県精神科医会学術講演会に参加してきました
愛知県精神科医会学術講演会に参加してきました
講演会名:愛知県精神科医会学術講演会
開催日:平成29年6月3日(土) 18:00~19:40
場所:ANAクラウンプラザホテル グランコート名古屋
講演名:「もしも「死にたい」といわれたら~自殺リスクの評価と対応」
講師:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長 松本 俊彦 先生
今回は、愛知県精神科医会学術講演会に参加しました。テーマは“うつ病”やその症状の1つである“自死について考える(出口が見えず、生きる希望が薄れ、疲れたと考えてしまう)”について。
今回のテーマは、日頃の活動の中で、とても重く、そして大切なテーマであると感じていました。“現状から抜け出すための出口が見えず、生きる希望も薄れ、疲れた”と考えてしまう患者様に対して、”患者様自身が出口を探すためのより良い援助”ができるよう、当院からは6名のスタッフが参加いたしました。
うつ病の症状にはうつうつとした気分、興味や関心が無くなるなどいろいろな症状があります。
では、なぜ自分で自分のことを、そこまで追い込んでしまうのでしょうか?
そこには、うつ病の症状として、物事への偏った考え方のパターンや行動のパターンがあります。
そして、そのような考え方や行動のパターンから抜け出そうとすることによって、より悪いパターンを強めてしまい、悪循環を作り出してしまうのです。
このようなぐるぐる考え込みパターンから抜け出せない患者様の中には、「現状から抜け出すための出口が見えず、生きる希望も薄れ、疲れた」と考えてしまう方がいます。患者様のこのような考えに対して、医療従事者として、どのような援助ができるのでしょうか。
この点について、今回の松本先生のお話しの中で、特に重要だと思ったのは、「患者様が「生きることに疲れたと考えてしまう」という訴え=患者様からのSOSのサインであり、そのサインに気づくことが大切である。」という部分でした。
さらに、我々、医療従事者が、そのSOSのサインに気づくためには、目の前の患者様の話に親身になって耳を傾けることが必要であると学びました。
患者様からのSOSのサインに気付いた上で、患者様がぐるぐる考え込むパターンから抜け出せるよう、援助していきたいと思います。
これからもスタッフ一同、患者様の小さなSOSのサインを見逃さず、気付き、援助できるように、しっかりと勉強をしていきたいと思います。
うつ病の症状である、偏った考え方や行動の悪いパターンから抜け出せずお悩みの方は、ぜひ医療機関にご相談ください。
(心理士・本田)
うつ病関連の当院のブログ