7月, 2015年
対人関係療法勉強会に参加してきました
先月の6月19日、大阪で行われた対人関係療法勉強会に参加してきました。
対人関係療法は、発症のきっかけとなった対人関係上のストレスが何かや、その後の症状と対人関係の悪循環がどういう状況によって起されたかを明らかにして、症状の改善を目指す治療法です。
対人関係療法で目指していくのは、「症状と対人関係問題の関連」を理解し、対人関係問題に対処する方法を見つけることによって、症状に対処できるようになっていくことです。
実際、今まで問題にならなかったコミュニケーションが、病気の発症によってこじれたり、上手く伝わらないことが、「わかってもらえていない」といった孤立感や、「迷惑をかけて申し訳ない」といった自責感につながっていくことは多く見られます。
また、身近な対人関係で起きやすい
「伝わっっているはず」
「こういう風に思っているはず」
「言わなくてもわかるはず」
というコミュニケーションがさらに関係をこじらせていきます。
そのような状況のとき、現在の対人関係に焦点を当て、コミュニケーションを細かく振り返りながらお互いの理解のズレに気づいたり、調整をしていきます。対人関係問題が解決されていくことによって、ストレスが減少し、症状の改善にもつながっていきます。
対人関係に強いストレスを抱えている方にとって、ストレスに対処していくための多くのエッセンスが詰まっている内容でした。