6月, 2012年
寝る前のメールチェック・スマホは不眠を起こす?
最近、不眠症の人が多くなり、マスコミにも大きく取り上げられて話題になったりしています。
睡眠薬に頼らない方法というのが、一般の方にも広まりつつあることはとても嬉しく思っています。
眠れない布団の中の美女!?
ベッドの中で携帯やスマートフォンを使う若い人が眠れないという話をよく耳にします。
診療で、布団の中で携帯を握りしめて眠れないという女子高生が来られた時には、「眠れない布団の中の美女ですね。(眠れる森の美女より)」と半分ジョークを交えながら治療を進めていくのですが、この不眠の一つの要因として、寝る前のPC、携帯、スマホの使用が大きく関わっていると日ごろ考えています。
当院では、日ごろの診療で、不眠を訴える患者様に、「寝る前にPC、携帯、スマホなどを使っていませんか?」と確認しています。
最近、テレビでもこのことが取り上げられ、「とくダネ!」という番組で不眠の特集が放送されました。
それによると、最近の調査であるものが不眠につながることが分かってきたというのです。
原因はブルーライトだった!
PC、携帯、スマホ、液晶テレビなどに使われているバックライトには、ブルーライトという光が多く含まれます。このブルーライトは自然界にも存在し、 太陽光に含まれており、 体内時計を調整する役目がある。しかし、昼間だけではなく、夜にもスマホやパソコンでブルーライトを浴びる ことにより、体が起きてしまい不眠につながってしまうというのです。
ある患者さんから教えていただいたのですが、最近では、このブルーライトをカットするメガネ(全てではなく、数十%をカット)があるそうです。どうしても夜これらの機器を使わなくてはならないという場合には、このメガネを利用してみましょう。
睡眠薬だけに頼らない治療法
また、その特集で紹介されていたのが、睡眠薬だけに頼らずに不眠を治す治療法です。
当院では、文科省の科学研究助成事業に協力して、この短期睡眠行動療法の研究を行っております。
「短期睡眠行動療法」についてご興味のある方は、渡辺範雄先生の「自分でできる不眠克服ワークブック」に詳しく書かれていますので、是非ご一読ください。