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パニック障害の安全保障行動とは?

カテゴリー: パニック障害 | 投稿日: 2019-08-27

苦手な広場恐怖の場面に直面するのは、とても恐くて不安です。このため、不安を少しでも和らげるために、私たちは様々な行動をとることがあります。例えば、電車に乗る時は必ず薬を持つ、電車やバスでは必ずドアの近くに乗るなどがあります。このように不安になったときに自分を守ろうとしてとる行動のことを安全保障行動といいます。一見、薬を携帯することも、ドアの近くに乗ることも、日常生活の中で私たちが普通に行う行動に見えるかもしれません。しかし、安全保障行動は、もし、しなければ不安が大きくなってしまうところに特徴があるので、安全保障行動という専門用語がついています。しかし、その場は、何とかやりすごせても、長い目でみれば、パニック障害を長引かせてしまうことになります。

パニック障害の患者さんが、よく用いる安全保障行動
➢下のリストは、パニック障害の患者さんがよく用いる安全保障行動をあげたものです。あなたはどのような安全保障行動をしていますか?あてはまる項目にチェックをいれてみてください。


安全保障行動を続けていると、パニック障害が治らないのは、なぜ?

●安全保障行動をしたときの不安の変化


安全保障行動をすることにより、不安は急激に下がります。また、一時的に行動範囲も広くなります。
しかし、安全保障行動は不安を維持させます。安全保証行動に頼りきってしまうと、安全保障行動なしではいられなくなり、ないと不安な状態が持続してしまいます。
また、安全保障行動をしていると生活が不自由になります。例えば、本当は一人で自由に出かけたいのに出かけられないというふうに、生活が制限されてしまいます。

●安全保障行動をしなかったときの不安の変化

不安・恐怖の対象・状況に曝されるので、当然不安は高まります。しかし、不安はそのまま延々と高まり続けるわけではなく、ピークに達した後、しばらくするとゆるやかな下り坂で自然に弱まっていきます。さらに、2回目、3回目と不安・恐怖の対象・状況に曝していくうちに慣れが生じて、不安のピークそのものが徐々に下がるようになります。

過呼吸について

●過呼吸は不安症状を悪化させます

過呼吸によって生じる症状
十分に空気を吸えない感覚・めまい・ふらつき・離人症・心拍数の増大・しびれ・はきけ・筋肉のこわばり・胸の締付け・死んでしまうのではないかという感覚・コントロールを失ってしまう感覚など

このリストを見ると、過呼吸によって生じる症状は、パニック発作の症状と似ていることが分かります。そして、過呼吸によって生じた感覚を深刻な身体の異常と謝って考えてしまうと、不安が強まり、過呼吸が加速し、さらに症状が悪化するという悪循環が起こります。
過呼吸によって生じる身体感覚は不快に感じるかもしれませんが、決して危険なものではありません。身体症状は過呼吸をやめれば消えていきます。

●次回は・・・
パニック障害の治療についてお話します。

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