あらたまこころのクリニック「うつ病」ページ

うつ病

DEPRESSION

DEPRESSION

日本人の15人に1人は、
うつ病を経験しています

「うつ病」は、何らかのストレスが誘因となって脳の機能に変調をきたし、不眠などの身体症状や気分の落ち込み、何をしても楽しめない、集中力が続かないなどの抑うつ症状が2週間以上続くことにより、仕事や日常生活に支障が生じる病気です。
全世界で3億もの人がうつ病を発症し、日本では15人に1人(女性は12人に1人、男性は29人に1人)が一生のうちに一度は経験するといわれており、誰にでも発症し得る病気です。

このうつ病は、再発を繰り返すこともあり、「がん」などを含めたすべての病気において、最も「健康的な人生に悪影響を与える病気」になると予想されています。

うつ病の
悪循環
-VICIOUS CIRCLE-

うつ病の悪循環

うつ病の悪循環

こんなお悩み
  ありませんか?
次のような症状は、
うつ病の可能性があります
  • 何をしても楽しめなかったり、集中できない

    憂うつで涙が出る

    人と話すのが苦痛で、休日一人で過ごすことが多くなった

    自分はダメだと責めたり、「死にたい」と思う

  • なかなか寝付くことができない

    何を食べても美味しく感じず、食欲が湧かない

    頭痛や肩こり、体のだるさを感じる

    息詰まりや胸の苦しさを感じる

    些細なことでイライラすることが多い

当院での治療法 -TREATMENT-

うつ病と診断された患者様においてもストレスの感じ方は一人ひとり異なるため、当院では、患者様の抱える悩みを整理して「何が原因となって悪循環を招いているのか」を一緒に考えます。

また、薬に頼らない治療を目標として、抗うつ薬の投薬量を必要最小限に抑えつつ効果が最大限発揮されるよう、薬の選定や投薬のタイミングを調整することはもちろん、カウンセリングや、同じ問題で悩む仲間とのグループ療法・復職デイケアによってストレス対処法を習得していきます。

  • 薬物療法

    薬物療法

    うつ病は、抗うつ薬を服用すれば必ずしも症状が改善するという病気ではなく、診断や治療方針を誤ると、抗うつ薬による副作用に悩まされたり、服薬を続けていても症状が改善しないことがあります。

    当院は、将来の健康的な暮らしを見据え、抗うつ薬の投薬量や、他の抗うつ薬への変薬、増強療法などを段階的に行うなど、医学的根拠に基づいた薬物療法によって早期の症状改善を目指しながらも、維持療法を継続することによる再発防止を心がけています。

    なお、当院の院長である加藤正は、抗うつ薬の適正使用をテーマとした論文を発表し、2019年に日本うつ病学会から「下田光造賞」を受賞しています。

    薬物療法
  • 精神療法

    精神療法

    うつ病を患っている方は、まるで心にサングラスをかけて歩いているかのようにすべての物事が暗く見えており、「自分はダメな人間だ」「こんな人間と付き合いたいと思う人はいない」「この先もつらい状況はずっと続くだろう」などと悲観的に考えてしまいます。

    うつ病という悪循環の迷路に入ってしまった場合は、闇雲に入り口を探すのではなく、少し立ち止まって当院のスタッフと一緒に問題を整理し、問題解決の出口を探しながらストレス対処法を習得することが大切です。

    精神療法
  • 認知行動療法

    うつ病を患っている場合は、悪いことばかりが目につき、何事においても悲観的に考えてしまい、自分を責めて、さらに気分が落ち込むという悪循環が生まれます。

    このような悪循環を断ち切るため、認知行動療法では「3つのC(認知・コミュニケーション・コントロール)」を実践します。つまり、認知再構成法などを行う「認知的技法」と、問題解決療法、コミュニケーションスキルの改善などを行う「行動的技法」を用いて、柔軟な考え方や問題解決力などを習得します。物事の受け取り方や見方を変えていくことにより、「薬や他人に頼らなくても自分の力でできる」という自己効力感(コントロール感)を養います。

    詳しくは「認知行動療法とは」をご覧ください。

  • 対人関係療法

    対人関係療法では、うつ病と人間関係の関連性に注目し、自身と他者との間に存在する4つの領域にある問題を明確にした上で人間関係の改善を目指します。

    当院では、カウンセリングや、うつ病で悩む仲間とともに問題解決へ向かうグループ療法、認知再構成法、マインドフルネス、復職デイケア(リワークデイケア)などを組み合わせて適切な治療を行います。

  • 復職デイケア(リワークデイケア)

    復職デイケアでは、復職・就職はもちろん、うつ病を再発することなく安定して就労や日常生活を続けるため、強いストレスを感じても自力で乗り越えるための力を養うことを目標としています。

    当院では、「心の地図」「復職への設計図」作成による心の整理を行うだけでなく、生活リズムの改善や、デイケアメンバーとの交流による対人関係能力の向上を目指します。また、認知行動療法やアサーション、オフィスワーク、ジョブミーティングなど、患者様にとって最善のプログラムを実施していきます。

DAY CARE

復職デイケアについて

ご家族・周囲の方へ -FAMILY-

うつ病のサインは、本人では気づきにくく、中には気づいていても「家族や職場の人に心配をかけたくない」という思いから、誰にも相談できずに悪化してしまうケースも少なくありません。

うつ病の症状や程度は人によって異なりますが、多くは食欲の減退や不眠といった身体的症状や、仕事や家事が手につかないといった行動的症状など、周りから見てわかりやすいサインを発するため、「以前と様子が違う」「何だか変だ」と感じた場合は、当院へご相談ください。

また、うつ病は、身体や行動から症状が改善されはじめ、精神的な症状は遅れて改善する傾向にあるため、治りかけの時期には、家族や周囲の方には改善してきたように見えても、本人はまだ精神的なつらさを感じている場合があります。「こんなにつらいのに家族は分かってくれない」というギャップが発生しやすい時期のため、身体・行動・精神の回復に時間差があることを認識して接することが大切です。

  • 周りの人から見える

    STEP 1

    身体的症状の改善

    食欲の減退・不眠・体調不良 など

    STEP 2

    行動的症状の改善

    仕事・家事が手につかない
    (元気がない・落ち込む など)

  • 本人の心の中

    STEP 3

    精神的症状の改善

    自分を悲観する・イライラする など

POINT

身体・行動・精神の回復に時間差があることを認識して接することが大切です。

うつ病の人が発するサイン
  • 夜になってもなかなか眠れていない
  • いつもぼんやりしていて表情が暗い
  • 日頃からイライラして、落ち着きがない
  • 以前よりも涙もろくなった
  • 仕事や家事などの作業が遅い、または些細なミスが増えた
  • 会社を遅刻・欠勤することが増えた
  • 以前よりも飲酒量が増えた

うつ病の人が発するサイン

院長紹介

加藤 正
加藤 正 医療法人和心会 あらたまこころのクリニック 院長
【出身校】名古屋市立大学医学部卒業
【保有資格】精神保健指定医/日本精神神経学会 専門医/日本精神神経学会 指導医/認知症サポート医
【所属】日本精神神経学会/日本うつ病学会/日本嗜癖行動学会理事/瑞穂区東部・西部いきいきセンター
【経歴】厚生労働省認知行動療法研修事業スーパーバイザー(指導者)の経験あり。2015年より瑞穂区東部・西部いきいきセンターに参加し、認知症初期支援集中チームで老人、高齢者のメンタル問題に対し活動を行っている。日本うつ病学会より「うつ病の薬の適正使用」のテーマで2019年度下田光造賞を受賞。
【当院について】名古屋市からアルコール依存症専門医療機関、日本精神神経学会から専門医のための研修施設などに指定されている。