9月, 2017年
デイケアのガーデニングプログラム
デイケアのガーデニングプログラム
当院のデイケアでは毎週火曜日、木曜日にプログラムの一環としてガーデニングプログラム(園芸活動)を行っています。
植物の栽培を通し、「話すのが苦手」「うまく伝えられない」「新しいものにチャレンジすることが不安」「人前で緊張してしまう」といった課題へ取り組んでいきます。
たとえば中々芽が出ない時、「何で芽が出ないんだろう」とメンバーさん同士で調べ、考え、相談し、確認しあい、試行錯誤することで、ご自身の課題とともに”解決する方法”を考えていきます。
今回は、4月より育てていたジャガイモの収穫までのご報告です。
(看護師・名東)
成人期ADHD講演会 に参加しました
講演会名:成人期ADHD講演会
開催日時:9月14日(木)19:00~20:45
開催場所:ストリングスホテル名古屋
特別講演:京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻発達学 十一 元三 教授
成人期ADHD講演会に参加してきました。
以前、このブログでも投稿させていただいたように、今、大人の発達障害が注目されています。
十一先生は、この分野における第一人者の先生であり、本日の研修でも、実践的なお話を伺うことができました。
注意欠陥多動症(ADHD)は、幼少期より特徴的な行動パターンがあります。さまざまな理由により、成人期になるまで問題なく過ごしてきましたが、就職や結婚を機に問題となる行動や困り事が目立つようになることが多いとされます。
今回の講演会では、成人期ADHDに併存する疾患や二次疾患を踏まえた臨床上の問題について多くのことを学ぶことができました。
成人期ADHDに併存する疾患や二次疾患として以下のものが挙げられます。
今回の講演では、上記の疾患の中でも、自閉スペクトラム症(ASD)との併存例を中心としてお話しがありました。
注意欠陥多動症(ADHD)の併存疾患の中でも、自閉スペクトラム症(ASD)が一番多いそうです。
両疾患は、
- 日常のトラブル(例えば、対人関係が苦手、判断ミスの多さ、不注意など)
- 二次障害(例えば、うつ病など)
の2点で類似した困り事があるというお話もありました。
また、ADHDに加えて、ASDが併存した場合、
- ・困りごとが何に由来するかが異なる
- ・二次障害が重症化しやすい
- ・第三、第四の併存疾患の確率が高くなる
- ・治療上工夫が必要である
といった点が、特徴として挙げられるそうです。
今回の講演会には非常に多くの医療関係者の方々が参加されており、注目度が高いテーマであることを改めて感じました。
また、当院の非常勤医師も症例報告をされており、多くの先生方と実際の臨床現場での経験を踏まえたディスカッションが繰り広げられていました。
講演会全体を通して、先生方のお話しも非常にわかりやすく、とても充実した内容を学ぶことができました。
今回の講演会を踏まえて、さらに成人期ADHDやASDへの理解を深めて行きたいと思います。
成人期ADHDについて、過去のブログもご参考ください。
院内研修~(大人のADHD)~
院内研修~(大人のADHD)~日時:2017年7月13日 12:30~場所:あらたまこころのクリニック7月13日の院内研修では、大人のADHDについて、勉強しました。 ADHDとは?ADHDとは、「注意欠如・多動症(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorders)」...
(心理士・本田)