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6月, 2014年

認知療法の研修に参加してきました

カテゴリー: 認知行動療法, 研修・学会, 復職支援プログラム, デイケア | 投稿日: 2014-06-23

6月17日に、犬山で行われた認知療法の研修に参加してきました。

 

研修名:「Learn to Expert~方法としての認知療法~」

一般講演

座長:医療法人桜桂会 犬山病院 副院長兼副理事長 高沢悟 先生

演者:愛知県厚生連 尾西病院 吉田聡 先生

「双極性障害へのジプレキサ使用経験」

 

特別講演

座長:医療法人桜桂会 犬山病院 副院長 犬山認知・行動科学センター

センター長 井上眞人 先生

演者:医療法人内海慈仁会 内海メンタルクリニック院長 井上和臣 先生

「復職デイケア:多職種チームと認知療法」

井上和臣先生は、ペンシルバニア大学精神医学教室認知療法センターのアーロン・ベックのもとで認知療法について学ばれ、帰国後、日本認知療法学会を立ち上げたパイオニアです。大学で教育者としても活躍される一方、平成244月より兵庫県にあるクリニックの院長を務められるなど、大変熱心に活動されています。当院でも、これまで井上先生の講演会に参加したり、ご指導いただくなどご縁がありました。

講演では、井上先生のクリニックで実践されている復職デイケアの紹介や、認知療法のポイント、復職デイケアの中でどのように認知療法を活かしていくか、など多岐にわたる内容でした。どれも勉強になる内容ばかりでしたが、特に印象に残ったのが、回復していく先輩の姿を見て後輩が学んでいく「屋根瓦方式」という言葉でした。

復職デイケアだけではないですが、同じ症状で悩む患者様が集まり、グループで治療に取り組むことの治療効果はとても高いです。当院でも、うつ病や不安障害など様々な治療において、回復していく方から学ぶものはとても大きいように思います。

このお話を聞いて、患者様が元々持っている力の大きさを改めて考えさせられました。当院の復職デイケアにおいても、患者様が持つ力を発揮していけるよう治療を大切にしていきたいと存じます。

双極性障害セミナーで院長が座長を務めました

カテゴリー: うつ病と躁うつ病, 研修・学会 | 投稿日: 2014-06-18

5月17日に行われた、双極性障害のセミナーにおいて、当院の院長が座長を務めました。

総合司会:医療法人和心会あらたまこころのクリニック 院長 加藤正

講演Ⅰ

演者:医療法人静心会 桶狭間病院藤田こころケアセンター理事長

藤田潔先生

『双極性障害におけるラモトリギンの役割』

講演Ⅱ

演者:北海道大学大学院医学研究科精神医学分野 准教授

井上猛先生               
  『双極性障害の早期診断と経過に影響する因子』

双極性障害は、躁うつ病という名前の方で広く知られていると思います。名前の通り、気分の高揚や活動量の増大が生じる「躁」状態と、気分の落ち込みや活動性の低下が生じる「うつ」状態という2つの間で揺れ動く疾患です。

藤田先生の講演では、薬物療法に関する内容が中心でした。双極性障害の治療は、激しい気分の波を安定させる、薬物療法が中心になります。薬にも、急性期に有効なもの、再発予防に有効なものなど、様々です。具体的な症例を通して処方のポイントをお話しいただきました。

井上先生は、北海道大学を卒業後、病院の勤務医やアメリカ合衆国ウィスコンシン大学マジソン校精神医学教室への留学を経て、現職でご活躍されています。ご専門は、難治性うつ病の臨床・治療、双極性障害の早期鑑別診断。最近では、「JET-LMBP study」という、うつ症状を呈する人における双極性障害の有病率を検討した研究でも中心的や役割を果たしています。

今回の講演でも、早期鑑別診断をするためにはどうしたらいいのか、ということがテーマになりました。双極性障害の方の多くは、「うつ」症状で困って来院されることが多いとされています。しかし、双極性障害の症状の認知度が低いことも知られており(9%程度)、たとえ躁状態にあったとしても診察では「調子がいい」と報告するケースもあります。そのため、うつ病と誤診しやすいという問題があります。少しでも早く正確な診断をするために必要な情報とは何か、幅広い視点でご講演いただきました。

日本うつ病学会では、双極性障害についての情報を提供するために、こちらで一般向けの資料を公開してきます。

少しでも速く、適切な治療を提供するためにどんなことに注意すべきか、改めて考えさせられました。今後の治療に取り入れてきたいと存じます。