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5月, 2014年

第94回名古屋心身医学研究会に参加してきました

カテゴリー: 研修・学会 | 投稿日: 2014-05-26

5月10日に行われた名古屋心身医学研究会に参加してきました。

 

 

 

5月10日(土)

トピックス

司会:トヨタ記念病院 歯科口腔外科 科部長 牧野真也先生

演者:三菱重工業(株) 大江西健康管理課 石川浩二先生

『陸前高田での被災地医療支援に携わって』

 

特別講演

司会:中部労災病院 心療内科 部長 芦原睦先生

演者:神戸赤十字病院 心療内科 部長 村上典子先生

『災害における全人的医療』

 

今回の研究会のテーマは「被災地医療」でした。

 

石川先生の講演では、実際に被災地に赴いて診療を行った際の体験をお話しいただきました。震災などの影響がある精神疾患としてPTSDがよくイメージされますが、実際には高血圧、便秘といった心身症で悩む患者様も多いというお話を聞くことができました。

 

村上先生は内科医を経て、96年神戸赤十字病院・心療内科に所属し、以後、阪神大震災、尼崎JR脱線事故、東日本大震災など多くの遺族や被災者の心に寄り添い、心身医学的なケアや遺族支援に尽力されている方です。テレビなどにも何度か出演されている高名な先生です。

講演では、被災地での経験を織りまぜながら、災害医療の総論をお話しいただきました。災害によるストレスは3つの段階に分かれており、身近な人の死や家屋の崩壊・焼失、自身の怪我などの1次ストレス、失業・解雇による経済面への不安を主とした2次ストレス、新しい地での生活に対する不安や災害が時とともに忘れられるのではないかといった3次ストレスがあり、それぞれの段階で受けるストレスが被災者に多様な影響を及ぼすとのことでした。

また診療方法も、被災者の精神科・心療内科に対する先入観を考慮して、先に身体症状の治療を行い、その後困っていることや不安なことの相談に応じるといった、無理に感情表出を促さない診療をされているという現場ならではの工夫もお話しいただきました。

 

 

災害はいつ起こるか分かりません。当院の地域でも南海トラフなどの予想がされており、決して無関係ではないことだと思います。もし災害が起きたとき、当院でも迅速な対応がとれるようにしていきたいと考えます。