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2月, 2014年

身体感覚曝露療法を行いました

カテゴリー: グループ療法, パニック障害, 認知行動療法 | 投稿日: 2014-02-28

1月29日に、当院のグループ治療の一環として「身体感覚曝露療法」を行ないました。
参加されたのは、パニック障害や嘔吐恐怖症の患者様です。
この2つの疾患に共通しているのは、それぞれ苦手な身体感覚があるということと、その感覚に非常に敏感(不安)になっていることが挙げられます。

例えば、パニック障害の方の中には息苦しさが非常に苦手であると話される方がいます。また、嘔吐恐怖症の方の場合、名前の通り吐くことを非常に恐れており、吐き気の感覚が苦手と話されます。
吐き気や息苦しさは、どんな人にとっても不快な感覚です。しかし、パニック障害や嘔吐恐怖症の方の場合、不快さに加えて不安な気持ちや考えが同時に生まれます。
不安の例:息苦しさ⇒「息が止まってしまう」
吐き気 ⇒「吐いてしまう」

これらの症状に対する治療法はいくつかありますが、身体感覚曝露もその1つです。
不安な気持ちは、一定時間が経つと自然に収まることが知られています。このメカニズムをもとに、身体感覚曝露ではあえてその人が苦手な感覚を再生するような課題に取り組みます。そして、苦手な感覚がうまく再生されたら、感覚と不安が自然に落ち着くのを体験し、身体感覚に不安になっても自分は安全であるということを学びます。

今回の身体感覚曝露では、各人の苦手な感覚を発見してもらうこと、今後自分自身で治療するための課題を見つけることを目的でした。

苦しい課題も多かったのですが、「自分の苦手な感覚を再発見できた」「自分以外にもこの感覚に不安になる人がいてちょっと安心した」という感想もいただきました。
今後の治療に役立てていただけたらと存じます。

うつ病就労支援研修で発表させていただきました

カテゴリー: 復職支援プログラム, 研修・学会 | 投稿日: 2014-02-17

 うつ病就労支援研修で当院の取り組みについて発表させていただきました

 1月30日、名古屋市精神保健福祉センターここらぼにて、「平成25年度うつ病就労支援研修『多分野からみたうつ病リワーク支援の成果とその課題』」が開催され、当院 ソーシャルワーカーが医療分野からの立場として、当院での取り組みについて発表する機会をいただきました。この研修は、名古屋市域の精神障害のある方を支援対象としている事業所等の職員を対象に、うつ病の就労支援等に関する知識を深め、支援の促進を図ることを目的に行われています。
 発表では、当院での休職中の方へ提供できるプログラムについてやその工夫、また他機関の方との連携についてなど、今後の課題についてもお話しさせていただくことができました。当院の復職支援プログラムでは、参加される方それぞれの苦手なところをしっかり見つけてサポートしていくことを意識しています。置かれている職場環境や休職期限、勤務条件などにも合わせてプログラムをカスタマイズすることで、復職支援プログラムの内容をその方に合った濃いものにすること、そして休職期限をできるだけ短期間にすることができるのではないかと考えています。
当院の復職支援プログラムの柱

 座長の名古屋大学教授、尾崎紀夫先生からも、「置かれた状況はそれぞれ違うので、個々に合わせたプログラムが大切である」とご賛同いただくことができました。
 また、福祉分野、産業分野の立場での発表者の方のお話を聞き、それぞれの立場の特性、考え方の違いを発見するとともに、復職・就労支援の目標は、「再発せずに長く仕事を続けられる 力をつけること」と、立場が違っても同じであることを再認識することができました。
 後半のパネルディスカッションでは、尾崎先生の進行のもと、意見を交換させていただきました。休職、休養と一口に言ってもメリットだけではなくデメリットがあり、軽度・中等度のうつ病の場合は一次予防、二次予防が重要であること、復職を目指すときにまず行動し、人と関わりを持つことからでないとなかなか考え方は変わらないこと、集団の中でプログラムを行っていくことが仕事を意識する上でもとても重要となるということなど、復職支援プログラムを行っていく上で大切なことを、今一度見つめ直すことが出来たように思います。
 ここでの学びをもとに、さらに患者様の復職に向けて役立つプログラムが行っていけるように努力していきたいと思います。