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できるだけ薬に頼らない治療。あらたまこころのクリニックオフィシャルブログ

5月, 2013年

あいち統合失調症フォーラムに参加しました

カテゴリー: 研修・学会 | 投稿日: 2013-05-24

4月26日(金)に行われた、あいち統合失調症フォーラムに参加しました。

今回は、渡部和成先生(医療法人回精会北津島病院 院長)が提唱している統合失調症の治療モデルである「教育―対処―相談モデル」についてお話を聞くことができました。

渡部先生と当院の加藤院長は、同じ時期に八事病院にて働いていたことがあり、”熱いお話”を聞くことができるとのことで、楽しみに参加させて頂きました。

「教育―対処―相談モデル」は、統合失調症の患者さんが、患者心理教育をうけることによって病識を持ち(教育)、病状への対処方法を身につけることによって安心でき(対処)、家族や主治医など周りの人たちにうまく病気や生活について相談できるようになる(相談)という治療モデルです。

今回の講演では、このモデルに基づいた患者心理教育、家族心理教育等の内容について、症例もまじえながらとても分かりやすく教えていただきました。

治療の主役は患者さんであり、患者さん自身が仲間と共に主体的に治療に取り組むことが人生の希望に繋がるという事や、患者さんのみならず家族や私たち医療スタッフなど周りの人たちも、治療に対し明るく前向きなイメージを持つことが大切であるという事を改めて知ることができました。

この治療モデルは、他の疾患にも通じるものだと思います。今回の講演で学んだことを、日々患者さんと接する中で活かしていきたいと思います。

認知症の家族教室にて、講演をしました

カテゴリー: その他 | 投稿日: 2013-05-22

昨日、瑞穂区西部いきいき支援センター(地域包括支援センター)にて、名古屋市の「認知症高齢者を介護する家族支援事業」の「認知症家族教室」が開催され、第2回目の教室として「認知症を正しく理解しよう」のテーマのもと、当院院長の加藤が講師として、認知症ご家族の方々とお話しさせていただく機会をいただきました。

 

今回、参加させていただくなかで、「楽しかった」「うれしかった」といった感情に焦点を合わせる事をベースに介護をすすめていくことの大切さ、そして認知症の方を介護するご家族のサポートが今以上に必要になってくることを痛感するとともに、地域と連携しながらご本人、ご家族の思いに沿った支援とは何なのかをあらためて考えさせられる一日となりました。

 

第1回あらたまCBTを学ぶ会を開催しました

カテゴリー: 認知行動療法, 院内勉強会 | 投稿日: 2013-05-22

「  第1回あらたまCBTを学ぶ会」

  • 日時:平成25年5月14日
  • 場所:あらたまこころのクリニック 2階
  • 内容:①「認知行動療法の4大原則(プラス2)」
    (京都大学教授 古川壽亮先生)
    ②2回以降の内容について話し合い

あらたまこころのクリニックでは、平成22年9月より、週に1度、京都大学教授の古川壽亮先生のご指導のもと、グループスーパービジョンを行ってきました。

今回、認知行動療法に関心をお持ちの先生方と共に、さらに認知行動療法の理論と実践についての学びを深めることを目的に、「あらたまCBTを学ぶ会」を発足し、5月14日(火)に、「第1回 あらたまCBTを学ぶ会」を開催しました。


会場には30名ほどが集まりました。平日の夜ですが、熱心な先生方にお集まりいただき、有意義な時間を過ごすことができました。

第1回では、古川先生に「認知行動療法の4大原則(プラス2)」という演題でお話をいただきました。精神療法のエビデンスのお話から、認知行動療法の特徴、基本的な構造、ジュディス・ベックのDVDの解説まで、盛りだくさんの内容でした。認知行動療法初心者から経験者まで、幅広く勉強になる内容でした。

特に、認知行動療法的態度の主軸ともなる“collaborative empiricism”を「協力的現実主義」と訳されていたのは、とても印象に残りました。

“collaborative empiricism”は、患者と治療者がチームとなって、日常生活の中の、“今、ここ”にある問題に協力して取り組み、“学習と発見”を繰り返していく姿勢を指します。「協同的実証主義」や「協同的経験主義」と訳されることが多いのですが、認知行動療法の“現実を見ていくことに焦点を当てる”特徴をよく表している言葉だと思います。認知行動療法の実用性と奥深さが強く感じられるお話でした。

第2回以降の内容についても、さまざまなアイディアが出ましたので、今後も、認知行動療法を学びたい先生方とともに、有意義な勉強会にしていきたいと思います。

愛知学術講演会で当院の院長が座長をつとめました

カテゴリー: 認知行動療法, 研修・学会 | 投稿日: 2013-05-10
4月20日にヒルトン名古屋で「愛知学術講演会~認知療法をリワークで行うコツ~」が行われました。

 

日時:平成25年4月20日(土)19:00~20:30
会場:ヒルトン名古屋4階 桜の間

 

<講演1>

「デュロキセチンの有用性について~重症度別・症状別統計解析の結果より~」

演者:医療法人純和会矢作川病院 副院長 中西伸介先生

座長:至クリニック 院長 小久保至浩先生

 

<講演2>

「~リワーク デイ・ケアと認知療法~」

演者:医療法人内海慈仁会内海メンタルクリニック 院長 井上和臣先生

座長:医療法人和心会あらたまこころのクリニック 院長 加藤正

 

井上和臣先生は、ペンシルバニア大学精神医学教室認知療法センターのBeckのもとで認知療法について学ばれ、帰国後、日本認知療法学会を立ち上げたパイオニアで、大学で教育者としても活躍され、さらには、平成24年4月より兵庫県にあるクリニックの院長として活躍されている先生です。
当院でも、これまで井上先生の講演会に参加したり、ご指導いただくなどご縁があり、今回、加藤院長が座長をつとめさせていただくこととなりました。


講演では、認知療法の大切な要素の1つである概念化の話から、現在井上先生やクリニックのスタッフの方が臨床で行われているプログラムや症例の話まで、幅広くお話をきかせていただきました。当院のスタッフも多数参加し、貴重な話を聞くことができました。先生のお人柄が伝わる、とてもあたたかい雰囲気の講演会になりました。

不眠症の研修会に参加してきました

カテゴリー: 不眠症, 研修・学会 | 投稿日: 2013-05-09

4月18日(木)に行われた、不眠症の研修会に参加してきました。

研修名:第7回桜山睡眠研究会

 

 

 

内容

・教育講演

座長:杉浦内科クリニック  杉浦芳樹先生

演者:国立精神・神経医療センター トランスレーショナル・メディカル

センター 情報管理解析部 臨床研究計画解析室長 渡辺範雄先生

『不眠症の認知行動療法』

 

・特別講演

座長:名古屋市立大学大学院医学研究科 医学・医療教育学

早野順一郎 先生

演者:徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 統合生理学 教授 勢井宏義 先生

『深く眠るとは?』

 

 

不眠症は、4.5人に1人の方が抱えていると言われており、その症状があるだけで毎日の生活の質や体の病気のリスクを高めることが知られています。不眠のみで悩む方もいらっしゃいますが、他の精神疾患と同時に現れる場合も多いと言われています。

教育講演は、不眠症を認知行動療法という精神療法の紹介でした。薬による治療ではなかなか改善されない方を対象とする治療法で、自分の睡眠リズムを振り返ったり、良い睡眠をとれるように生活習慣を見直すことなどが治療内容に含まれます。ただし、双極性障害を抱える方は、症状が悪化する危険がありますので、残念ながら適用外になります。

 

不眠の治療は、まず3つの観点(因子といいます)からご自身の睡眠を振り返ることから始めます。

 

・  準備因子(寝付きのよさなど、もともとその人が持つ睡眠の傾向)

・  誘発因子(環境の変化などの大きなストレス、不眠が始まるきっかけとなったもの)

・  維持因子(不眠になった後の行動の変化で、眠れない代わりにしていること)

 

こういった因子はそれぞれ不眠の原因になりますが、1つだけで不眠症になることはありません。それぞれの因子が組み合わさることで、不眠が始まり、また持続することになります。

3つの中で特に重要なのが維持因子で、<夜眠れない代わりに昼寝をする>、<眠気はないけど少しでも休むために早めに布団に入る>、などがこれに当たります。「維持因子」の名前の通り、この行動の変化が、実は不眠を持続させてしまっている可能性があります。

上記の3つの因子を確認しながら、治療も同時に進めていきます。治療の内容には、以下のものが含まれます。

 

・  睡眠日誌(自分の睡眠状態を記録して客観的に振り返る)

・  睡眠衛生教育(睡眠を促進する正しい知識を学び、改善点を探す)

・  刺激コントロール法(ベッドで寝る以外の事をしないようにする、最終的にはベッドに入ると眠くなるという状態を目指す)

・  睡眠制限法(眠くなるまで布団に入らないようにする、ただし6時間は確保)

 

自分の睡眠を振り返り、睡眠に関する正しい知識を身に付け、現在の睡眠習慣を実際に変えていく、という流れになります。

習慣を変えることは簡単なことではなく、場合によっては少し苦しい思いもする治療ではあります。しかし、続けていれば徐々に効果が現れるというデータが示されています。

 

ここまでご紹介した内容は、下記の本に基づいています。より詳しい内容が知りたい方はご参照ください。

 

著者:渡部範雄  出版社:創元社 『自分でできる「不眠」克服ワークブック』

 

 

特別講演では、睡眠を脳科学の見地から説明してくださるというものでした。難しい内容でしたが、睡眠にはデルタ波と呼ばれる脳波が関係していること、糖尿病では不眠が現れる可能性があるので注意することなどを教えていただきました。