名古屋市/心療内科/精神科/うつ病/不安障害/瑞穂区/昭和区/天白区/南区/緑区/熱田区/日進市/中区/パニック障害/摂食障害/あらたまこころのクリニック

心療内科 精神科 医療法人和心会 あらたまこころのクリニック
〒467-0066
名古屋市瑞穂区洲山町1-49
TEL:052-852-8177

できるだけ薬に頼らない治療。あらたまこころのクリニックオフィシャルブログ

3月, 2013年

愛知デイ・ケア実施施設交流会に参加しました

カテゴリー: うつ病と躁うつ病, 認知行動療法, 社交不安, 研修・学会 | 投稿日: 2013-03-15

平成25年3月9日(土)、名古屋市精神保健福祉センターここらぼで行われた、平成24年度愛知デイ・ケア実施施設交流会に行ってきました。
今回の学習会の内容は、集団認知行動療法の実践ということで、集団認知行動療法のポイントなどについて、話を聞くことができました。

「集団認知行動療法の実践~認知再構成において」
講師:独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
臨床技術開発室長    田島美幸 先生

当院の加藤院長は、平成23年度の厚生労働省の認知行動療法研修事業でスーパーバイザー(指導員)をしていました。こうしてセンターとのご縁もある中で、今回は、集団認知行動療法の実践的なポイントがたくさん詰まった話を聞くことができました。

会場には、50人ほどの参加者が集まりました。医師、看護師、ソーシャルワーカー、作業療法士、心理士など幅広い職種のスタッフが集まり、2時間の研修時間はあっという間に過ぎていきました。

当院では、うつ病の復職支援や、社会不安障害・パニック障害などの不安障害で認知行動療法を行っていますが、日頃患者さんと一緒に問題解決をしていく中で難しいと感じる点などについて、田島先生はとても分かりやすく話をしてくださいました。研修の後半には、グループに分かれて、リーダー役、サブリーダー役、患者役でロールプレイを行なうワークを行ないました。実際にやってみると、うまく説明できなかったり、難しいところもありましたが、患者さん同士で励まし合ったり、アイディアを出しあって一緒に乗り越えていくことは、やはりグループ療法のいいところだと改めて感じました。

患者さんが、「今日もがんばってグループに参加してみようかな」と思えるような安心感や動機付けとなるように、私たちができる工夫を、改めて考える機会となりました。

なお、国立精神・神経医療センターでは、うつや不安で困っておられる患者さんに向けて、「こころのスキルアップ・プログラム」を紹介しています。小冊子にもなっていて、とても分かりやすいので、関心のある方はどうぞご覧ください。

[こころのスキルアップ・プログラム] (PPT 16.8MB)
(小冊子)「心のスキルアップ・トレーニング」(PDF 1.1MB)

 

また、同センターのホームページ(http://www.ncnp.go.jp/cbt/about.html)では、より詳しく認知行動療法のことが説明されていますので、詳しく知りたい方はどうぞご覧ください。

※以下は、国立精神・神経医療センターのホームページから抜粋しています。

【認知行動療法とは】
認知療法・認知行動療法というのは、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知というのは、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいくのですが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。
悲観的になりすぎず、かといって楽観的にもなりすぎず、地に足のついた現実的でしなやかな考え方をして、いま現在の問題に対処していけるように手助けします。
認知行動療法では、自動思考と呼ばれる、気持ちが大きく動揺したりつらくなったりしたときに患者の頭に浮かんでいた考えに目を向けて、それがどの程度現実と食い違っているかを検証し、思考のバランスをとっていきます。それによって問題解決を助けるようにしていくのであるが、こうした作業が効果を上げるためには、面接場面はもちろん、ホームワークを用いて日常生活のなかで行うことが不可欠です。詳細な面接の流れは、厚生労働省ホームページの「こころの健康」(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/)を参照してください。また、治療ではありませんが、技法の練習には認知療法活用サイト(ウェブ、モバイルともにhttp://cbtjp.net)も役に立ちます。

問題解決療法のワークショップに行ってきました

カテゴリー: うつ病と躁うつ病, 認知行動療法 | 投稿日: 2013-03-01

問題解決療法のワークショップに行ってきました。

 
「問題解決療法ワークショップ 入門編・エキスパート編」
平成25年2月24日  新大阪丸ビル新館
講師:平井啓先生(大阪大学、SOLVE Project)、本岡寛子先生(関西福祉科学大学、SOLVE Project)
 

 問題解決療法(Problem-Solving Therapy:PST)はT.J.ズリラやA.M.ネズらによって体系化された治療法で、認知行動療法のアプローチの1つとして、近年注目されている治療法です。うつ病や不安障害のほか、がん患者さんへのアプローチとしても研究が進んでいます。

 問題解決療法には、以下のように大きく5つのステップがあります。

ステップ① 問題の整理
ステップ② 現実的目標設定
ステップ③ 解決策の作成
ステップ④ 実行可能な解決策の選択
ステップ⑤ 解決策の実行と結果の評価

 

  これらのステップを通して、大きな問題も一度小さく砕いて、解決できる問題から解決していくのが、問題解決療法です。

  ワークショップでは、山登りの方法について参加者全員であれこれアイディアを出しあったり、うつ病やがんで苦しむ患者さんの事例に基づいて、問題を整理する練習をしたりしました。

  看護師、心理士、医師、学校の先生、その他にもさまざまな職種の参加者が集まったこともあり、たくさんのアイディアが出て、活発な意見交換ができました。

  中でも、「問題の定義」についての話し合いは、とても勉強になりました。問題解決療法では、問題を、「なんらかの障害により、そうありたいと思う状態(What I want)と、現在の状態(What is)が不一致であり、具体的な解決策(コーピング)が取れない状態」と定義しています。ただ「困っている」のではなくて、その人が「どうなりたいか?」「どうしたいか?」と、「現在の状態」を、きちんと理解していくことが大切なんだと、改めて感じました。