名古屋市/心療内科/精神科/うつ病/不安障害/瑞穂区/昭和区/天白区/南区/緑区/熱田区/日進市/中区/パニック障害/摂食障害/あらたまこころのクリニック

心療内科 精神科 医療法人和心会 あらたまこころのクリニック
〒467-0066
名古屋市瑞穂区洲山町1-49
TEL:052-852-8177

できるだけ薬に頼らない治療。あらたまこころのクリニックオフィシャルブログ

8月, 2012年

サンデーシンポジウムで当院が紹介されました。

カテゴリー: 研修・学会 | 投稿日: 2012-08-31

2012年8月26日(日)、ザ・プリンスパークタワー東京 コンベンションホールにて、サンデーシンポジウム(気分障害の適性診断を目指して~治療Strategyの再考と実践~)が行われました。
その中で当院が紹介されました。


内容

  • ADHDとライフステージ
     座長: 日本医科大学 齊藤卓弥 先生
     演者:名古屋大学 岡田俊 先生
  • 双極性障害早期診断のポイント
     座長: 千葉大学 伊豫雅臣 先生
     演者:北海道大学 井上猛 先生
  • 双極性障害の治療をめぐる新たなperspective
     座長: 九州大学 川嵜弘詔 先生
     演者:東京女子医科大学 坂元薫 先生
  • クリニック診療におけるSNRI サインバルタの有効利用
     座長: ひらかわクリニック 平川博之 先生
     演者:墨岡クリニック 墨岡孝 先生

日本の医学会で初、大うつ病性障害GL発表

カテゴリー: 院長のつぶやき | 投稿日: 2012-08-03

日本初のガイドライン

 7月26日、日本うつ病学会が、日本の医学会で初めて、「大うつ病性障害の治療ガイドライン」を発表しました。最新のエビデンスに基づき、現在の医療体制や日常臨床に即したGL(ガイドライン)です。今回このガイドラインを発表するに至ったのは、最近約10年間で新規抗うつ薬による新たな副作用が報告され,軽症の大うつ病性障害における治療薬の有効性をめぐる国際的な議論が起きるなど、各国のGLにも影響が及んいるため、同学会では,こうした議論を踏まえ、最新のエビデンスを盛り込み、なおかつ日本の医療体制や日常臨床に即したGLが必要であると判断されたためです。
 このガイドライン発表は、日本初ということで、すばらしことだと思います。
 しかし、2つの気がかりな点があります。

 私が座長を務めた「尾張名古屋地区精神科フォーラム」で、ご講演頂いた山田 和夫 先生と、ガイドラインについてお話しする機会がありました。山田 和夫 先生は、うつ病学会などで理事やガイドラインの作成などを務められています。日本うつ病学会が東京で開催された時に、我が国の第一人者の先生がマスコミの取材を受けて、話されていた内容を、よこで聞いておられたとのことです。「新ガイドラインでは、現状に即してアルゴリズム等は廃止して、薬物療法の適正使用を強調さていたということですが、報道されるときには、やや抗うつ剤などの副作用や弊害が誇張され過ぎている」、とのご印象とのことでした。私も同感で、もちろん、薬物の使用は慎重にしなければいけないのですが、うつ病の症状で苦しいときに、抗うつ剤を使用しないというのは、現状のうつ病治療を選択する上で、メリット・ディメリットを考えれば、望ましくないと思われます。うつ病が長引き、慢性化することは、避けないといけません。そのためには、うつ病の診断、重度などを判定して、それに適した初期の治療がとても重要です。

 当たり前のことですが、ガイドラインの使用の際には、まずは、うつ病かどうか?合併症の有無、うつが続く時には、維持させているものは何か?などの診断や治療計画が大事と言うことになるのでしょう。そのためにも、フォーラムで新たに、うつ病の概念・診断、治療計画、適正な薬物療法について話し合えたことはとても有意義でした。

新型(現代型)うつ病は取り上げられていない

 今回のGLの特徴の一つは、近年話題になっている「新型(現代型)うつ病」について取り上げていない点です。このGLでは精神疾患の分類と手引き第4版(DSM-IV)を採用していますが、厳密な臨床研究対象とされる大うつ病を「うつ病」と位置付けており、若年者における軽症抑うつ状態の側面をマスコミが大々的に取り上げた「新型うつ病」については、精神医学的に深く考察されたものではなく、治療のエビデンスもないとして、あえて取り上げていないとしました。

 マスコミでよく報道される最近のうつ病は、新型うつ、現代型うつ、非定型うつなど、いろんな病名がつけられていますが、とてもあいまいなもので、誤解を招いている面もあります。
 これまで、うつ病(特にメランコリー親和型うつ病)は、、「きまじめ、熱心、几帳面、責任感が強い性格。一般にうつ病は重く、休養と治療が必要で、しっかり治療すれば、良くなることが多い(うつ病は心の風邪などと)」と専門家からも言われてきました。
 しかし、最近、「若年者のうつ病・抑うつ状態は、こういった従来の典型的なうつ病のイメージ(メランコリー親和型うつ病)に合わない特徴が認められることがあるため、「新型うつ病」や「非定型うつ病」と呼ばれ、どうかすると、現実の苦難から逃げたがる怠け者扱いされ、就労やいったん休業した場合に復職の壁が高く設定されるようなことも耳にします(つまり、復職の条件が難しくなる)」。
 しかしこれらの病状は、今に始まったことではなく、思い起こしてみれば、以前からありました。例えば、1975年に発表された「笠原木村分類」にも記載されています。
 大事なことは、社会環境が、1970年代と現代とでは、大きく変化しており、現代社会が若者に求める要求やハードルが高くなっていることも関係しているかも知れません。
 特にリーマンショック以降、若者を取り巻く最近の社会環境、時に就労についての悩みは、かなり深刻化しているように思います。つまり、これまで、30歳代が、つらい年代と言われてきましたが、より若年層にまで広がりつつある傾向があるように感じます。

 若い人の閉塞感は年々深刻になっていることを実感させられる衝撃的な資料が、最近、報告されました。
 本年5月1日に内閣府は、「自殺対策に対する意識調査」の結果を発表しました。ここでは20代の若者のうち「本気で自殺を考えたことがある」人が28.4%に上り、全世代で最多であったと報告されており、これはかなり衝撃的な結果です。
 「あえて、新型(現代型)うつ病は、うつ病の範疇では病名としては取り上げない」、とはなりましたが、この「若年者のうつ」などのこころの問題は、社会でも深刻化しています。ですから、これからも診療現場では、新ガイドラインも参考しながら、様々なエビデンスを組み合わせて、工夫、これからも、考えていかなくてはならないでしょう。

日本うつ病学会治療ガイドライン・大うつ病性障害 2012 Ver.1(PDF)

尾張名古屋地区精神科フォーラム

カテゴリー: 研修・学会 | 投稿日: 2012-08-02

7/28(土) 当院の 院長 加藤正が座長を務めた、「尾張名古屋地区精神科フォーラム」が、名古屋八事にあるサーウィンストンホテルにて開催されました。

内容
・総合座長
 医療法人和心会 あらたまこころのクリニック院長 加藤正

・特別講演1
 至クリニック  院長  小久保至浩 先生
  『サインバルタの使用経験から
    ~新規症例を中心に~』

・特別講演2
 東洋英和女学院大学 人間科学部教授
 医療法人和楽会 横浜クリニック 院長  山田 和夫 先生

  『双極性うつ病の新しい治療法』