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12月, 2010年

日本行動療法学会第34回研修会に参加して

カテゴリー: 研修・学会 | 投稿日: 2010-12-10

平成22年12月4日(土)に愛知県産業労働センター(ウインクあいち)で日本行動療法学会第34回研修会に参加してきました。

WS8 社交不安障害の認知行動療法実習

講師:東京家政大学/東京家政大学大学院 福井 至 先生

社交不安障害は、2005年にマイレン酸フルボキサミンが2009年には塩酸パロキセチンが適応薬となってからは、多くの患者さんがこれらのSSRIによって治療されてきている。社交不安障害の治療法としては、我が国では古くから森田療法が用いられ、行動療法が導入されてからは系統的脱感作法などが用いられてきた。また、認知行動療法になってからは、Heimbergらが開発した集団認知行動療法なども用いられてきた。

これらの治療法でかなり良くなる患者さんも多かったものの、これらの治療法でも十分には治りきらない患者さんもおり苦労していたところに、2006年にClarkが、2007年にはWellsが来日し、Clark & Wells(1995)の社交不安障害の認知モデルに基づく治療プロトコルを紹介してくれた。この治療プロトコルを実際に行ってみると、以前の治療法より格段に治療効果が高く、最近では社交不安障害の治療で苦労することがあまりなくなってきた。

しかし、Clark & Wellsの治療法に基づく治療法も、治療者の慣れが必要であり、患者さんに認知行動療法を実施しつつ、カンファランスや知り合いの認知行動療法家との情報交換で治療法を改善し、徐々により治療効果の高い方法ができるようになってきた。

そのような、社交不安障害の認知行動療法の治療上のこつについて、ワークショップ参加者の方々といっしょに実習していきたい。

(日本行動療法学会第34回研修会のホームページから引用)

このワークショップでは、福井先生がClark & Wellsのモデルと技法を用いて、社会不安障害の患者さんに対して治療を行った経過を発表されました。当院でも社会不安障害のグループ認知行動療法を行っているため、新しいことも聞くことができたのでぜひ取り入れていき、さらに良い治療ができるようになると思いました。

WS10 Wecome! motivational Interviewing

講師:Carolina E Yahen 先生

研修後の成果

1.クライエントが変化する際の,内発的動機づけとアンビバレンス,変化の準備性についての明解な理解

2.会話がいかにして行動に影響を与えるかについて,より明確に把握する

3.MIのスピリットと原則である誘導とクライエントの中心の会話スタイルを理解する

プログラムのアウトライン:

•役に立つ会話のもつ一般的性質について

•行動の変化についての会話がなぜ暗礁に乗り上げるか?

-行動の変化を促す手段としての直面化や指示の限界とは-

•究極のアンビバレンス:クライエントが言うこととすることの間のつながり

•MI スピリットと原則 - “包括的な”臨床家の行動-

•MI のデモンストレーション

•ディスカッション-MI のもつ柔軟性,潜在的な有効性-

(日本行動療法学会第34回研修会のホームページから引用)

このワークショップでは、初心者向けの動機づけ面接に関する発表を聞くことができました。ロールプレイの時間が多かったので、私としてはもう少し動機づけ面接の話を聞きたかったと思いました。今回は、動機づけが低い方にどのようにしたらその患者さんの動機を汲み上げることができるのかについての方法でした。6時間という長いワークショップでとても疲れました。